夢藤哲彦の日々の活動 から 驚いたこと発見したことを書いていきます
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「皇帝」左手ジグザグ音形 2020年12月25日(金)


ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」
第1楽章の左手ジグザグ 弾きにくい。
「なんとなく丸暗記」では「100%確実」に なりません。

この部分間違えて→止まって弾き直し
演奏会で見たこと あります。
弾き直しをしないのが至上命令!
練習始めから、対策を重ねるには
1)指番号決める 音形の構造を考えると
指番号は、どうやっても 一長一短。 私の考えた指番号でも
腕押し付けない、胴体立てる、分かれ道対策が 不可欠。
半音上行をおぼえる、2小節目の下行練習するのが ポイント。

2)体の使い方
横移動 手を宙に浮かせて 指上下&横移動
(腕圧しつけて 金縛りは ×)
胴体立てる 左手で高音弾くには 前かがみ厳禁!
(腹回りを 空ける)
3)分かれ道対策
ラと♭ラ、低音ファと低音♭ラ、とりあえず4ヶ所。
2小節単位の低音進行は、音階の第6・第4・第5音。
(変ロ長調ならソ・♭ミ・ファ、変ホ長調ならド・♭ラ・♭シ)
その他
途中から弾く(2小節目から弾く・2小節目覚える)
「骨格」を 実際の指番号で弾く
右+左 右+左
「バッハの弾き方」参考図書 2020年12月11日(金)
市田儀一郎 平均律クラヴィーア曲集第1巻 ヘルマン・ケラー J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集 スコダ バッハ 演奏法と解釈
解説付き楽譜
市田儀一郎 編集の全音楽譜
(インヴェンション、平均律1巻、フランス組曲
パルティータ、クラヴィーア小曲集)
原典版の楽譜に加筆。 初めて練習する人に
役立つよう演奏情報を解説。

曲を解説した本
ケラー「平均律クラヴィーア曲集」Amazon 中古本
平均律の各曲ごとに、調の性格、姉妹曲、
改作の経過、詳しい構成、演奏のポイント、
メトロノーム数字を 述べている。

ケラーには バッハ鍵盤曲ほとんど全部を
簡潔に解説して メトロノーム数字を付けた本も 出ていた。

問題点を解説した本
スコダ「バッハ 演奏法と解釈」(Amazon)
専門家向き、我が家で 最も厚い本。
「正しく」だけど現実的な解決法も示す。
記号通りに装飾音を弾いて ふに落ちない時、
ヒントになったり さらに迷ったり。
取捨選択は自分でしなきゃ いけませんね。

ボドキー「バッハ鍵盤曲の解釈」
45年前の本。親切楽譜のない時代
バロック音楽の予備知識に触れました。
切る つなげる、リズムの変更、調の性格…
バッハの曲を テンポ別に分類した譜例集は
今でも 時々見ます。

紹介した本は弾いている曲を索引で探して
使って下さい。
1頁めから順に 一字一句真面目に読んでいくと
眠くなりますzzz...
バッハ「パルティータ」解説 2020年12月1日(火)
バッハ 6つのパルティータ ウィーン原典版
ウィーン原典版の「演奏する際のコメント」
「バッハの弾き方を見つける」作業に 役立っています。
よく弾かれる2番では コメントが どんぴしゃり。

バッハのハ短調 性格と情緒
情熱的で壮大、神秘的な深みまで 内面化されている
参照する曲 2声、3声、平均律、マタイ受難曲 最後の合唱

インヴェンションや平均律を キャラクター感じて 弾いたり
マタイの終わりの方を聴いてみたり。
バッハを弾く時、キャラクターや情緒は 必ず つけたいです
シンフォニア 序曲風の突き放して(分離させて)
バロックの複付点は 教えても浸透しなくて 模索中。
「突き放して」は 言い得て妙。切り離して アウフタクト扱い?
サラバンド で 骨組みを弾いて→装飾法に注目
サラバンド 楽譜の音符だけ弾いても 把握できない。
和声とサラバンドリズム
装飾方法を感じ取る

カプリッチョ 2つのヴァイオリンのための協奏曲楽章
バッハの2台ヴァイオリン協奏曲 第1楽章と モティーフ共通。
つなげる切るや エネルギーを 参考に。協奏曲より速め

ウィーン原典版のコメント通りに したくないことも
たまに ありますが…(1番と6番のジーグ)
地図のないジャングル…組曲 2020年11月25日(水)

「演奏表現の答え」が全部書いてある楽譜「だけ」で
バッハを練習させてたら まずいなぁ。
「解決能力」が育たない。


気づいたのは バッハ「パルティータ」を教えた時。
インヴェンションや平均律と違って、
「フランス組曲」「イギリス組曲」「パルティータ」には
弾き方が 都合よく書いてある楽譜
手薄で見当たりません。
バッハの楽譜は、もともと 音符だけ。
「他人の答えを 安直に写すだけ」の育て方だと
「組曲」で どう弾いたらよいか 途方にくれます。
親切すぎると一人前に育たないと思っています。

バッハの弾き方、自分で見つけるしかないです。
・「テンポ」「強弱」を 決める
・「キャラクター」を 感じ取って音にする
・「音を切るつなげる」「装飾音」を取捨選択

ウィーン原典版「パルティータ」楽譜の「各曲へのコメント」は
私の求めに 応えてくれて 調べる考えるヒントに なっています。
桃の缶詰(2) 2020年11月19日(木)

バッハ平均律のムジェリーニ編集楽譜
表情の極端な ツェルニー版と 比べれば、良心的。
ツェルニー版の問題部分を 直そうとした楽譜に見えます。
(でも、直しきれてない曲 少しあり?)

ムジェリーニ版を使うなら、「再検討」することが あると思います。
・最近の楽譜や原典版の音に 直す
(バッハが書き直した…特に1巻)
・短いトリルは バロックスタイルで 上の音から
・切る つなげるを よりバッハ風に直す(フーガの主題)


表情記号で真っ黒なムジェリーニ版に 修正追加するくらいなら、
シンプルな原典版に「強弱」と「切るつなげる」を書き込む方を
私だったら選びます。構造が 考えやすいし。(大切!)

ムジェリーニ版をたとえると…桃の缶詰。
味が付いていて、すぐ食べられる。
味付きで、手っ取り早く仕上がるから
素晴らしい!
という
「答えを詰め込む育成方法」、気が進まないなぁ。
お菓子作りの修業に たとえると
桃の缶詰だけで修行を終えてしまうようなもの。
果物の桃から出発する修行も どうでしょう?

「素材をいかす経験を 多く」 そうすれば、
「なぜこう弾くのか」の「理由」が わかり、
「原則」が 身に付いて、「応用」できる。
「バッハ世界」の いろんなスタイルが表現できる。


少し余計な作業をすると、体質改善の効果が出てくるまで
年月が かかりますが…
桃の缶詰(1) 2020年11月7日(土)
mugellini ムジェリーニ版 平均律クラヴィーア曲集
ムジェリーニが演奏法示した バッハ平均律の楽譜
最近は 日本語版も 出版されています。
音符だけ並んだ バッハの楽譜に
「メリハリある強弱」「速度」「曲想」
「音をつなげる切る」を 書き加えています。

そんな ムジェリーニ版 平均律楽譜の思い出…

高校時代の同級生が「フーガ主題もう少し出して」と
レッスンで言われて いとも簡単に出来ていたので
驚きました。
尋ねたら「ムジェリーニ版を使っている」とのこと。
フーガの主題を「聴かせる」ように
楽譜の強弱が書いてあります。

学生時代の師匠 谷康子先生、平均律のレッスンでも
ムジェリーニ版を強弱や歌わせ方のヒントにして
テンポと性格は ケラーの薄い本?で確かめていました。
バッハのピアノ曲に 音変化をつけて弾くのは
必要不可欠。


私の場合 ムジェリーニ版を使おうとすると
楽譜まっくろな演奏指示が押し付けに感じ
「こう思わないのに」と 意見の違いも 多数。

「何が何でもムジェリーニ版やツェルニー版通りに
弾かせる」音大の先生っています。
「この楽譜通りに弾け」と ののしられて、拍子逆転!
奇妙な抑揚が「中国語のパロディ」になった受験生を
教えたこと あります。

ためになる楽譜と信じて、細部までその通りに弾くのも
大切でしょう。
たくさんのバッハの曲に親しんで 「バッハ」感覚 「バロック」感覚を
育てていく方法も 併用したらと 私は思っています。
過ぎたるは 及ばざるが ごとし 2020年11月1日(日)

イザイの提案の中で ほとんどついでのように
言っていたことであるが
私が非常に大事にし、終生 心にとどめているものが ある。

古典音楽(バロックやモーツァルトを含めて)は
決して フォルテ・フォルティシモで 弾いては いけない。
「フォルテとは 単に ピアノで弾くな!」ということであり、
ピアノとあれば「フォルテで 弾いては いけない!」
ロシアから西欧へ ミルスタイン回想録 ナタン・ミルシテインということである。

このことは 全くもって 正しい。
バロックや古典派の音楽は、音量が
大きすぎても いけないし、小さすぎても いけない。
同じ意味で、速すぎても いけない。

(「ロシアから西欧へ」153-154頁)

バロックの初級ピアノ楽譜を見ていて
この言葉を思い出しました。

ちなみに ピアノで弱い音を弾くのは難しい。
「指ふにゃふにゃ 弱弱しく下げる」では ない。
「鍵盤の底まで」ストンと 弾きます。
「指先を細く」入れたり、指を下げる「握力少なめ」…
強く弾く、弱く弾くは、動作に 置き換えています。
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