ピアノ演奏で 驚いたこと発見したことを 書いていきます
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2023年6月27日(火)
ショパン 即興曲 第1番 変イ長調
奥で弾く&指近接の練習

手前か 奥か
鍵盤に のせる奥行きは 手前 の2種類。

手前短い指1指5指が 白鍵の端近く
白鍵広くて 弾きやすい
 

短い指が 黒鍵の端、長い指234指が奥
黒鍵は細め、白鍵は幅が狭いので ミス多い
場所をねらって/真下に下げる
 

ショパン 即興曲 第1番の主部 だと
右手は ほぼ手前
(奥になるのは 12 23-26 31-32など)
左手は 全部 奥(全部奥は 珍しい)
奥行きを見つけると 弾きやすくなります。


「鍵盤近くで」 練習法
即興曲1番冒頭 プラルトリラー練習法
2指(人差し指)「鍵盤近くで」が 重要!
指を大げさに上げるのは良くない。

鍵盤近くから キツツキのように たたく練習
保持音押さえたままで



指近接練習は ラヴェル「クープランの墓」
前奏曲にも 応用できます。
2023年6月16日(金)
ショパン 即興曲 第1番 変イ長調
YouTube
手の構え&表情付け

生徒の表現テクニック、先生の育成力と
成熟度が わかってしまう曲。
(昔の自分は この曲を わかってなかった)

少々地味な曲でも ニュアンス豊か、
ショパンの語法が てんこ盛り。
ピアノの先生なら 歳月をかけて練習…
人前で弾いたり 何人か教えると 役立ちます。

手の構え 参考画像は ショパンの左手

・ 指 少し伸ばし気味(でも 指先の形あり)
掃除の熊手のように 指曲げると 弾きづらい
・ 指と指の間隔 広げる閉じるが 自在
指のつけ根が リラックス状態&俊敏
手から指が 固まった棒だと ショパンは無理

表現テクニックで音変化
指上下で 細かい音が 輝き

手の重さ かけ方調節 長い音キャラクター付け


右手左手バランス
左手 目立たない音色で
鍵盤近くから たたく、タイミング均等
dim.は 左手の伴奏 絞る
右手 聴かせる音色で
cresc.は 右手のメロディー 増大

楽譜指示を音楽にする
上品な手品師が 魔法かけるように

手の回転でアクセント/
2小節の緩急/
ニュアンスなし サラサラ進む/
浮き出たメロディー 空中に放り投げて 空白
2023年6月3日(土) 抑揚
リスト 愛の夢 第3曲

リスト「愛の夢」歌曲 YouTube を
ピアノソロに作り替えた曲、
歌詞の抑揚を生かして弾いた方がよいです



おお 愛して下さい、愛せるだけ 愛して下さい

歌詞ありメロディーの抑揚で 注目ポイントは
1) 小節線を またぐ(強拍を またぐ)
 アウフタクトで扱う

2) 強弱リズム弱強弱強、強弱強弱など)
 歌う時は、話す時より なめらかで 音楽的

3) フレーズ最後にキーワード
(意味重要な言葉を配置&発音そろえる)
 行の最後 …st …ストで そろえている
 フレーズ最後、日本語感覚と 違いますね
2023年5月25日(木) 抑揚
モーツァルトのレガート

1) Mozart を 当てはめて
アクセントのない終止では
正しく発音されるように弾く
A B

不協和音は 解決音よりも強く弾く

2) ピアノ曲メロディーに 歌詞を つけてみる

ピアノソナタ K332 第1楽章
一息で歌うけれど カンマで空気の流れが
わずか停滞




(親しげなメロディ―を奏でましょう
 楽しくモーツァルトを歌いましょう)
ピアノソナタ K331 第1楽章
3拍め 6拍めは 強拍よりも かなり軽く
(同音反復でも 強弱の発音)

3) 歌詞のついていた曲
各音 隣り合った音から 軽く切って


キラキラ星変奏曲 K265 主題

スコダの楽譜解説と 研究書から 引用しました
やさしいモーツアルト
シューマン こどものためのアルバム
モーツァルト 演奏法と解釈
2023年5月18日(木) 抑揚
ハイドンのメロディー強弱


ハイドン ピアノソナタ Hob.37 第3楽章
メロディー強弱が 正反対になってしまう曲
生徒さん全員 あべこべに弾いてきます。


望ましいのは


メロディーの強弱/抑揚のセンスを良くする…
私なら 1950年代のウィーンの弦楽四重奏団を
聴きます。たとえば
ハイドン 弦楽四重奏曲「五度」作品76の2
第1楽章
コンツェルトハウス弦楽四重奏団 YouTube

やることは
・時間をかけて お手本/サンプルを探す
・ふだん何度も聴いて 体に しみ込ませる
・サンプルを 一緒に弾いてみる
・ピアノを弾く動作に 翻訳する

メロディーの抑揚、ウィーン音楽の強弱は
演奏の重要ポイントと思うのですが…
腕痛めない配慮 2023年5月5日(金)

・ 大きすぎる負担を 腕の一点に集めると
 腕を痛めます
・ 「腕に負担の集まる弾き方」を
 子供時代から続けていると
 少し弾くだけで 腕が痛い大人になります


指手腕を 痛めない心がけ 考えてみます
1)指のアーチを作る
指先と指のつけ根の関節 へこませない
子供の指は へこみがち…へこまない方向で
育てる
  
2)リラックス状態で構える
すばやく動かせる、手 手首 柔らかくが出発点
1)2)の両立に 挑戦!
背筋伸ばして 指だけ形があるけど
肩 ひじ 手首 手のひら リラックス状態
(ボールペン持って 肩ひじ手首リラックス)

3)エネルギーの流れを
鍵盤の中に 流し込む/逃がす 感覚

4)打鍵後 リラックス状態に切り替える

長い音なら 鍵盤押さえているままの状態に

4)は 初歩から必ず身に付けること と
思っていたのですが…

リラックス状態の逆
・全身を 固くこわばらせて
・腕 折れそうなほど、手首 もたないほど
 負担をかけて
・打鍵後も 全力で押し続ける

こんな方法で 大きな音を出していたら
「大丈夫?腕痛めないか?」心配になります
審査で感じた解決法
2023年4月27日(木)
脱力は リラックス状態
ピアノの先生の言う脱力はリラックス状態
リラックス状態に 戻す/作ること

0)指先 形ができていて 肩ひじ手首リラックス
・指先でボールペン持ち 肩ひじ手首楽に動く
・指先合わせて トントンたたき合い
 

1)長い音…弾いた直後 リラックス状態に戻す
 鍵盤上がらないように 押さえたまま
たとえるなら ハンコ押した直後に切り替えて
軽く押さえ続ける

2)速い音の連続…手と腕 リラックス状態
たとえると 剣道の構え
ガチガチに固まってたら困る

0)1)2)は重要、中上級ピアノ曲に欠かせない
 小学生時代/最初の数年で いつも心がけて
 身に付けるのが 大切
3)レガート…手のひらと手首が 弧を描く運動
 &指上下の動き少なく2〜3割

4)指を 開く閉じる…俊敏に 柔軟に

5)音質と強弱の変化…リラックス状態が出発点
 肩 ひじ 手首 指の付け根が 自由に
審査で感じた解決法
2023年4月21日(金)
心の持ち方
失敗しても 次の機会に工夫すればOK
大切なのは 挑戦、入念な準備、工夫
・ふだんの勉強で 短所を補う
・作戦を立てて 長所をアピール
・自分を高める機会にすればよい
・練習では うまくいく方法見つけて 反復

否定形より肯定形
否定形を説明、イメージを伝えるのは
重要で 必要ですが…
教える時は「こういう風にしましょう」
メインにしたいと 思っています。
審査で感じた解決法
2023年4月14日(金)
両手のバランス
両手のバランスを作らないと…
左手伴奏が 出しゃばって大きすぎる

1) 右6 左4で 強さの差 つけてみる
  左手主役なら

2) 音質の差 メロディーの長い音を 豊かに
  伴奏の音は 細く



3) 両手の強弱 決めて配分してみる
「左手にも」強弱と音色設定 必要
伴奏は メロディーより 1,2段階 弱く
楽譜 f p なら メロディー f mp
        左手伴奏 mf  p

4) だんだん強く メロディー増大

5) だんだん弱く 伴奏絞る

だんだん弱くで 伴奏が大きいまま…
メロディー弱く 埋もれる
場合 多いです
審査で感じた解決法
2023年4月8日(土)
姿勢
前かがみより 胴体立てて
お腹の前がきゅうくつだと 思わぬミスタッチ
お腹の前を空ける、ひじをお腹にくっつける
 

頭が下向くより 頭を立てる
疲れ少ない 肩こり予防 腕のびのび使える
空間広がり聴ける

手の移動
ななめに弾くより 真下に下げる
移動しながら弾くと 必ずミスタッチ
鍵盤は 真下に下げる!


弾かないで さわる練習を混ぜる
「移動」と「下げる」を区別
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