夢藤哲彦の日々の活動 から 驚いたこと発見したことを書いていきます
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黄金アドバイスの宝庫 2018年10月20日(土)
セイモア・バーンスタイン 心で弾くピアノ Seymour Bernstein
セイモア・バーンスタイン(アメリカの老ピアノ教師)の弾く
シューマン 月の夜(クララ・シューマン編曲)
YouTube 演奏開始1分〜 偶然聴きました。
桃源郷をさまようかのような うっとりする演奏!衝撃でした。

興味を持ったので、セイモアさんの心で弾くピアノAmazonを
読んでいます。正確に訳してあるけれど
動作の説明が 自分の頭にイメージ思い浮かばない本。
でも「このアドバイス素晴らしい!」 という
黄金のアドバイスが あちこちありました。

265頁演奏会にこぎつけるには 三つの段階経なければならない。
1)楽譜を勉強するための練習
2)演奏の練習(人前で演奏しているつもりで練習)
3)人前で プログラムを試しに弾いてみること

明瞭に分類すれば、何が足りないか 見つけやすいです。

255頁「対位法の作品を完全に覚えられるかは
各声部を別々に記憶しているかに かかっている」と
ナディア・ブーランジェは 我々に よく注意していた。
ここまでしないまでも、ピアニストは
片手ずつ 別々に 暗譜で弾けるように 努力すべきである。

暗譜で怪しくなるのは「全声部の動きを 覚えてないから」ですね。

239頁で (8小節)メロディーまとまりを
メロディック・インヴェンションと名付けています。初めて見る言葉。
バッハのインヴェンション1番メロディー覚えるみたいに
「縦・横・斜めから 詳し〜く観察!!」
不規則で とらえにくい バロック曲を 覚えるヒントに なりました。
ラバーズ・コンチェルト 2018年10月13日(土)

「バッハ作曲 ト長調のメヌエット」、ポピュラーソングの
「ラバーズ・コンチェルト」の原曲としても 有名ですね。
このメヌエット、実は バッハでなくて ペッツォルトの作った曲。
幼い息子たちや嫁さんに 弾かせるために バッハが作った楽譜帳に
入っていたので 「バッハの曲だろう」と 思われてきました。

同じことが、モーツァルトにも あります。モーツァルト父が
7歳の幼いモーツァルトに 楽譜帳を書いて プレゼント。
その中の 「ブレ」だけは、父(レオポルト・モーツァルト)
の曲でなくて、グラウプナーの曲のようです。

昔から ふに落ちなかった「リュリ作曲 ジーグ」も 調べました。
音符が12個並んでるジーグ、リュリでは 見つけられず。
「リュリのジーグ」は、なんと ロワイエの作品でした!
「以前、リュリの作品 とされていた曲」 と コメント付き。
Jean-Baptista Loeillet: Lessons for the Harpsichord or Spinet
YouTube11分10秒〜レッスン1 ホ短調5曲め

「同じリズム感」ジーグ参考曲は、ロワイエの「いとこ」の作った
リコーダーソナタの終曲 ジーグ YouTube。
ピアノ曲ジーグは リコーダーソナタより 速く弾くでしょう。
曲の出所分かると、値千金のヒント得られることも あります。
バロック初歩曲「演奏探し方」 2018年10月4日(木)

バロック初歩曲、どうやって弾く? 私も 迷います。
楽譜にCD付いていれば お手軽に使えますが
ダウンロード販売(Amazon, iTunes)や YouTubeで
演奏を探す時、こんな風に探しています。
1)「作曲家アルファベット」「曲番号数字のみ」で 検索
「曲名」入れません

2)数字のない曲「作曲家と曲名」をアルファベットで
「楽譜に書いてある通り」入力して 検索

3)曲番号だけで うまく探せない曲は「作曲家・曲名・番号


どの演奏を選ぶか戸惑います。時間をかけます。基準は
・テンポ(スピード)ちょうどよい
・ルバート(崩し)少ない、よろめかない


装飾音が「本格的」なので、学習者用のピアノ演奏より、
古い楽器のチェンバロ演奏の方が はるかに好きです。
でも、問題点二つ。チェンバロ演奏は「音が低く、崩し」ある。

チェンバロ演奏は 音を「下げて」昔のバロック風にしてます。
「ド」が「シ♭」に 聴こえるものまで あります。
何十年も がんばって聴いてきましたが、だんだん無理に…
「カレー食べながら シチューの味感じなきゃ」みたいな負担。
音の下げ幅の少ない演奏を選ぶか、ウォークマンで 半音上げて聴いてます。

最近のチェンバロ演奏の傾向、崩しが多くて せわしなく速いのは、苦手。
レコードやCD時代の ちょっと古い演奏家たちの演奏の方を、懐かしく感じます。
妙な崩しがなくて、落ち着いたテンポ なので。
たとえば Kenneth Gilbertチェンバロ バッハ インヴェンション。

例外は、スカルラッティのソナタ。 チェンバロ用の曲なのに、チッコリーニ、
ミケランジェリ、ホロヴィッツの名人芸のピアニストで聴くと、嬉しくなります。
磨きぬいてあって 色彩豊か!

結局、ピアノとチェンバロの両方 聴くことに なってしまいます。
「逆」愛の夢 2018年9月15日(土)
「ピアノの先生が日本語語感で安直に弾いている」ので 違和感を感じる、
典型的な曲は リスト「愛の夢3番」。30年間悩まされ続けました。

メロディーが 小節後半で 次の1拍めに 向かわない
小節線を またがない、一息で歌う最後の音成り行きまかせ…
メロディーの方向が 逆!


「愛の夢」は、リスト作曲ドイツ語の歌Kunz 9分10秒〜 DamrauYouTube
リストが ピアノソロに編曲した曲。
外国語(ドイツ語)歌詞の進み方で メロディー弾けばよいと思うのですが。

アメリカのポピュラーソングのリズムで 弾く人も いました。
ヒット曲「Unchained Melody」のリズム(You Tube)。
伴奏音符6個は 3+3でなく、4+2に してほしい。
  
感覚が違っていたり 音楽のスタイルが違っていると、教える時間が 膨大に かかって
しかも ほとんど理解されません。教えていて苦味が残ります。
アイ ハブ ア ペン 2018年9月7日(金)
「ピアノの先生方の連弾」を数多くレッスン
「ピアノの先生に 共通する問題点」が 目立ってると思いました。
ずっと 気になっています。
たとえるならアイハブ ア(空白)ペン

1)小節中身(4拍子なら2・3・4拍め)で、
強さと動きが減る「竜頭蛇尾」
次の小節に向かって「引っ張ってほしい」


2)小節超えたら、壁の向こうの「赤の他人」
小節線を「またいでほしい」

英語の歌ですが「マイ・フェア・レディ」の「踊りあかそう」だと
I could havedanced― allnight !

3)一息で歌える「メロディー最後の音」眼中にない
「フレーズ最後の音」に向けての 味わいを作る

ふだん 私が教えている先生は、言えばすぐに修正できるけれど、
自分とは接点のない先生を変えるのは 魔法使いでも無理。

音楽が止まっちゃってる、バラバラメロディー、歌い方のピントずれてる…
音楽家として生き残るんだったら 最重要ポイントなのに。
人前で演奏するのなら、そこんところ 気が付いてほしいなぁ。
経験がマイスターを作る 2018年8月21日(火)
ベテラン先生)難しい演奏試験に 挑む予定ですが
ピアノソロで「重圧のかかる試験」なんて、久しぶり。
ムトー)恥かくのをためらって「いきなり本番」なんて、もってのほかですよ。
試験曲が人前で弾く「3回目の演奏」になるよう準備して下さい。
最後の1〜2か月、次の練習も混ぜたら どうかな。
目標は
・ちょうどよい「スピード」で
・間違えずに(本番だと混乱する場所、正しい形を 体で覚える)
・キャラクターをつけて、音楽の味をつけて

方法は
・「服(袖)、靴、髪」本番と同じに
・スマホかビデオカメラで「録画して」修正
・誰かに聴いてもらう、広い場所借りて弾いてみる


ピアノ関係の本から 要約して引用してみると
ステージで新しい作品を弾く前、3度さらって、わきに置く…
ある曲4回目の公演で やっと満足できる解釈を得た…

ネイガウス「ピアノ演奏芸術」から「演奏会活動」

ミュージカルの世界で 新作の運命がかかるブロードウェイ初日より前に
田舎で「オフ・ブロードウェイ」という試し公演をするのは 根拠のあること。
クラシックの有名な歌手たちも、新しいプログラムを地方で試している。
偉大な歌手たちが、びっくりするほど落ち着いて悠々としていられるのは
偶然ではない…
友人を何人か集めて ホームコンサートをやってみるのも 同じ手…

何回か本番を重ねて初めて、自分なりに確かなものが つかめる。
コンサートの経験は、練習に比べられるものではない。
経験がマイスター(達人)を作る。

ドイチュ「伴奏の芸術」から「コンサートの当日」
httpsに変更しました 2018年8月2日(木)
夢藤ホームページurl(住所)冒頭を
httpから httpsに 変えました

これまでのhttpページも 続けてご覧いただけますが
暗号化通信の鍵マークつきません。

「お気に入り」登録変更をして頂ければ、ありがたく思います。
新しい夢藤 ホームページhttps://表示して→変更できます。
お手数かけて 申し訳ありません。

今後とも よろしく お願い申し上げます。
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