夢藤哲彦の日々の活動から、驚いたこと発見したことを書いていきます。

2009年10月~  2010年1月~  4月~  6月~  11月~
2010年10月19日(火)
伴奏している相手は …… 生身の人間 だもの

 「共演者の呼吸」に気をつかいます。 特に管楽器では、演奏の出来を左右します。

「相手の上半身(胸・肩・腹)を リラックスさせ、拍子のメリハリが 快い」 伴奏
 心がけます。

( 「 猛進、詰め詰め 」 だったり、「 とりつく しまも ない 」 と、きわめて 入りづらい。
 最初の音階が、かすれたりする。

 伴奏に余裕なければ、「吹きはじめる前」 「最初の細かい音」 だけでも、気をつける。
 伴奏パートだけを 録音して、「 聴いて・修正 」 を 繰り返す。 )


 難しい部分では、息つぎの場所・残っている息の量・タイミング微調整を 意識。
( 調子にのって 「自分だけの世界」で 伴奏すると、 歯車はずされたように 感じて
 相手は 吹きにくい。)

 ジャンルは違いますが、「二人分の動きを常に意識してないと」 という心持ちになる
 YouTube画像 を紹介しておきます。 「バンドワゴン」 踊り場面です。

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 第1楽章は、予習充分でないと、ずれる
2010年10月13日(水)
協奏曲の指揮者 と 伴奏者 …… 「 あおらない(急がない) 」

 「協奏曲で細かい音を弾いている時、オーケストラを あおって暴走させる指揮者が多く
  ……弾いていて、困る」
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を、舞台で たくさん演奏されてきた方の話です。
10年前に伴奏した時の ピアノ譜にも、「あおらない」と、あちこちに 書いてあります。

 伴奏していると、休みを うっかり 短くして しまいがち。
 「相手の音が、うまく はまる!」 が、夢藤の最重要ルール。
 自分の弾かないパートにも 目を通して、弓使い、息つぎ、緩急など 察知します。

「1音ずつ追っかける」と 二重印刷になるので、うたの起伏(シルエット)とツボの音を
合わせます。

 きつすぎず、ゆるすぎず……通称「パンツのゴム」理論の実践に 努力しております。

2010年10月7日(木)
チューニング と 歌い始め

 楽器の伴奏では、演奏前に ピアノで 「ラ」の音を出して、高さを合わせます。
長年の経験からわかった、気をつけるポイントは、2つ。
  1)「ラ」の音を合わせるのが 終わったら、すっと ピアノの音を消す。
  2)その後、「 演奏してもOK 」に なるまで、「静かに」「穏やかに」 待っている。

 待っているのは、時間を持て余すけれど、共演者には 大事な時間。
弦楽器なら、残り3本の弦を チューニングして、弓の張りなどを 確認しています。
管楽器なら、管の接続を調節したり、見て確かめています。

 歌の伴奏で、 「ラ」を合わせるチューニングは、しません。
 いきなり、歌から始まる場合、歌いはじめの1音だけ、さりげなく 出します。
曲にも よりますが、「 歌いはじめ 5音くらい + 5度和音 」で うまくいくときも あります。
ヒントになったのは、映画 「 イースター・パレード 」。 You Tubeで見てみる
「 ああ、なるほど!  こうやって  歌い始めの音を 取るのか……」

山崎英恵さんの気品あふれるヴァイオリンも素敵でした。オーボエの板谷宏美さんに「前髪上げれば、舞台映えする」と余計なアドバイスをしたことがありました
2010年9月19日(日)
朋有り、遠方より来る、また楽しからずや

 お茶の あいや ふれあいコンサートでは、モーツァルトに、ほほえむお客様で、
大ホールが埋めつくされた感がありました。 本当に、ありがとうございました。
 オーケストラのメンバーに支えてもらったおかげで、アンサンブルの醍醐味を感じて、
生き生き弾けました。
 (ホームページ内に、「ジュノーム」協奏曲 練習の様子を、まとめてみました。)


 ステージ・マネージャーの福田裕之さんに頼んで(てきぱき指示を出す人!)
「鍵盤(黒鍵)の影」が目立たない照明を、前日リハーサル後に 作ってもらいました。
協奏曲では、必ずチェック。 ピアノが舞台の端に置かれることが、多いから。

 この文を書いているのは、モーツァルト演奏の西尾から県境たくさん越えた駅の喫茶店。
前のコーナーで書いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲のコンサート会場まで6分の場所。
 「熱心で、誠実だったなあ」 と、オーケストラ ひとりひとり、顔を思い浮かべて、
文章ひねり出していたら、目の前を、その本人が楽器をさげて、歩いて行くではないか!
( 現在時刻 朝8時半なので、ホールに一番乗りだろう )
出かけた甲斐がありました。 見事で、忘れられない音。
 世界は狭い。 人生は美しい。

演奏会終了後の舞台
2010年9月23日(木)
成長の跡を 求めている 木の床

 2台ピアノで練習した、チャイコフスキーのピアノ協奏曲。本番の演奏会を聴きました。
立派な演奏に仕上がっていて、うれしかったです。
 「丸っこい・通る音」で単音のメロディーを弾く、など 今後のテーマも見つけられました。
特別優秀な方なので、次の機会に、さらなる成長の跡が見られる、と今から楽しみです。

 感じ良い演奏会だったけれど、指揮者とコンサートマスターには、注文が……
独奏者が細かい音を弾いている時は、「肩を並べて歩いて」ほしい。
 (序曲や交響曲の決め所も暴走、オーケストラの内側と外側が、必ず ずれてました。
  コントラバスは常にヴァイオリンを追っかけ、木管楽器は息できず。)

 そういえば、20年前、このホールで伴奏した夢藤にも、忘れられない事件が……
私立女子中、女子高のイベントで、伴奏の合間に話をしようと、正面を向きました。
その瞬間、2000以上の瞳が好奇心のかたまりで、ジーッと見ているのに気付いて……
しどろもどろトークに なってしまいました。
 「好奇の目で見られた時は、受け身・逃げ腰になったら 損するだけ」。むしろ、逆に、
 「自分のオーラを積極的に出して、理解してもらわなきゃ」 と、学ばせて頂きました。

2010年9月14日(火)
協奏曲の道は、険しく 果てしない ……

 チャイコフスキーの ピアノ協奏曲、 オーケストラ部分を 夢藤が 弾いて、
演奏会に 向けての お手伝いを させて頂きました。
「 チャイコフスキーは 初めて 」 だったので、次の3点 練習しました。

1) ピアノ 8小節休み の待ち方 ( 次の鍵盤・目で ねらいつける。 休んじゃ ダメ! )
2) オーケストラが 加わる前 ・ 数小節 ( 小節の頭が わかるように 弾く )
3) オーケストラが 仕切る場所の 確認 ( タイミングの調節 できるように )

 高い音域の トリルを、大まじめに ギラギラ 弾かれていたので、
「 白鳥のような 優雅な気品 あると良いですよ。 白鳥の首しめてる音色ですねえ」

 と、軽口 たたいたら、目を 丸く されていました。
でも…… 白状すると、この4日後、モーツァルト ピアノ協奏曲の リハーサルで、
夢藤も、同じような 音色を 出していました。 どうも、すみません。

秋めいた色! 夢藤出番は後半(14:50)以降
2010年9月2日(木)
茶色の「募金」……整理券なくても 入場できます!

 9月19日(日)午後2時 愛知県 西尾市文化会館で、モーツァルトのピアノ協奏曲9番と
(アンコールで 「短くも美しい」 第2楽章を) オーケストラと 演奏します。

 西尾市名産品である抹茶製造・販売の「あいや」さんのお力添えで、入場無料ですが、
マングローブ植樹のための募金(500円以上)で、入場頂いています。
入場のしおり(整理券)なしでも入場できます。お近くの皆様、是非お出かけ下さい。

譜面台が映画のスクリーンになったら気分転換できて便利……というより、練習するだろうか?
2010年8月25日(水)
「マ」の良い映画 「足ながおじさん (Daddy Long Legs)」

 気分転換 その2。 「足ながおじさん」は、ほれぼれするほど 「マ」の良い映画。
「会話の途中で…横を向いて…何かに気付いて…」 など、…の長さが 快く
見ている人の呼吸で、ゆったり味わえるんです。
 (結末が わかってしまいますが) You Tube で見てみる


 「お客さんの立場で」 というと、伴奏を始めて数年経った頃を、思い出します。
「客席で、このように聴こえると良いな」 と 思い浮かべるのと、楽器で練習するのを
際限なく 往復していました。
 グノー「アヴェ・マリア」(平均律1巻1番プレリュード)
のような 簡単に弾ける曲でも、
からみ合い、バランス、全体像など、弾かないで、手間をかけて 思い浮かべる。


 料理の初心者なら、カレーライスを作るだけで 精一杯だけれど、料理の達人なら、
「食べる人に、こう喜んでもらおう」 と、イメージして、作っているのと、同じことです。

2010年8月25日(水)
踊る オードリー

 あまりの!暑さに、気分転換必要だったので、以前から見たかったDVDを見ました。

「パリの恋人(Funny Face)」
 「ローマの休日」の オードリー・ヘプバーンが、見事に踊ります。
 遠くのお客さん、ホールの後ろの席にも伝える 「舞台のテクニック」が、よくわかります。
日常生活だったら浮き上がるほどの 顔とアクション。 顔角度は 少し上向きです。
たいていのホールは、後ろの席が高くなっているから
You Tubeで 見てみる

 逆に、写真現像室場面では、近くで撮影するカメラに合わせて、演じています。
舞台と映画の顔作りが、比べられます。 You Tube で見てみる

 遠くの奏者、遠くのお客さんに伝える心意気と技術、
 これって、ピアノ協奏曲のソリストと 同じなんです。

カーネギーホール!での演奏会の様子(1927)
2010年8月5日(木)
百見は 一聞に しかず ??

 ホームページを始めた1年前、CDについて書くのは遠慮しておこうと思っていました。
でも、どんな曲か聴くことができるし(You Tube)、珍しいCDも購入できるし(アマゾン)、
古いクラシックの音楽データも 充実している(i Tunes) のを、発見。

 思い出に残るCD、よく聴いていた演奏について、ホームページ内思い出CD館」に
書きました。
 You Tubeで聴けるようにも してあります。 興味ありましたら、ぜひ ご覧下さい。

 イラストは、20世紀の作曲家バルトーク。 見た通りの芸風で、曲作りした人です。
ところがバルトークには、ドレミソの音がppで続く、澄みきった感謝の曲もあるんです。
そんな話題も。

2010年8月5日(木)
エレベーター使わず 「階段で!」

 自宅の近くで火事があり、木造の2階部分が黒焦げの柱だけになってしまいました。
屋根がないので、歩道から見上げると、2階の窓を通して、なんと青空が……

 偶然ですが、今週のレッスンで 「防災のしおり」を見せながら、地震・火事の確認。
「このレッスン会場は 5階なので、エレベーター使わず 階段で避難して下さい」と
1人ずつ 説明しました。

 階段で避難する話といえばゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)が、すぐに思い浮かびます。
9・11のビル崩壊場面から、話が展開していきます。
ランニングで鍛えていても、若い女性主人公は、スムーズに避難できません……

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