ピアノ演奏で 驚いたこと発見したことを 書いていきます
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2024年8月30日(金)
注意点 見つけて 対策
ピアノ中級上級曲には その曲ならではの
注意点(難しさ)
が あります
人前で弾くなら…体にしみ込ませます
対策あとまわしだと 悔しいできばえに…

幻想即興曲 喜びの島
細かい音や和音連続で 手や腕が痛くなる
・単音 指上下を育てる
・指上下で弾きながら前腕リラックス状態
・和音 インパクト与えて弾いた直後
 手や前腕リラックス状態に戻す
・適切な手の移動で 負担軽減
 手のひら移動 指上下だけ


シューベルト ソナタ イ長調 D664 第3楽章
ショパン ソナタ2番 第1楽章 第2主題後半

右手メロディー演奏中に 左手だけ急に跳ぶ
・左手だけ練習
・左手6割 右手4割の注意で 両手で弾く
(左手弾いている上にメロディーのせる)
・右手メロディー 歌わせて弾く
 左手鍵盤上で 触るだけ
・テンポ決めて 体に なじませる

クライスレリアーナ 1曲め
高雅で感傷的なワルツ 7曲め

音の模様が 両手で複雑
・地味な片手弾く&派手な片手 目立つ音だけ
 実際の指番号で弾く
・両手分のイメージ作る

ベートーヴェン ソナタ 110 フーガ
なんとなくでは 覚えられない
・テーマと対旋律、間奏、つなぎ…名づける
・区切って 暗譜 練習
・似てる部分比べる
・片手弾く&片手弾かないで心の中で歌う
・片手弾く&片手をひざ上で弾く
2024年8月21日(水)
注意点 混ぜて&消す!
ピアノ中級上級曲では
・2種類の注意(練習のねらい)を混ぜる
・ねらった練習最後に「ねらいなしで」弾く

この2つの練習を すすめます

シューマン クライスレリアーナ 1曲め


右手は ジグザグ移動 45指場所イメージ
左手は 拍オモテで和音感じて 拍裏で弾く

模様が 複雑に からみ合った曲なので
練習のねらいを「両手分 混ぜる」
「最後に 練習のねらい なしで弾く」
※※※※※※※※※※※※
複雑な曲を人前で弾く時
突然 やったことのない ワンテーマを
設定して弾く
と…しくじる確率 高まります
すすめません
・複雑に からんだ模様を 見事に出そう
(余裕なくて崩れかける)
・精密に 弾こう
(ないがしろにした片手を間違える)
・派手に 弾こう
(りきんで腕が固まる)

こだわらないで…練習で体にしみ込ませた
音楽を 発散した方がよいです
ただし 前半後半違う「分かれ道」だけは
見張っていて 弾きます
2024年8月13日(月)
おー!ちゃんこ鍋

私の最初の先生は「何を弾く時でも
心の中で 言葉や文章を考えなさい」
と いつも言っていました
たとえば「ドレミファソラシ」と弾きながら
「私は元気」というように 一つ一つの音を
文字にして語るのです
子供の頃は なぜそうすべきなのか
わかりませんでしたが 今は よくわかります

私は演奏する時 ホール最後列の聴衆を
意識しながら 音楽を通して すべての聴衆に
私の心の声を 聴いてほしいと願っています
アレクサンドル・タロー

ピアニストが語る 第五巻
時代を超えて受け継がれるもの Amazon
メロディーの語り方のよい演奏 YouTube

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モーツァルト ピアノソナタ K330 第1楽章
ピアノ曲で 日本語が当てはまる場合は少ない
けど モーツァルト と ひとつの言葉に
なるように 弾くのは 凄く大切


ショパン 即興曲 3番
和音が並んだら 楽譜のタテが先
1)メロディー浮き出して
2)楽譜のヨコをまとめる
手間を かけます


ショパン ピアノソナタ 第2番 第1楽章
この部分から後が 絶望的に教えにくい
1)メロディー出して
2)長い音短い音 強さ変えて
3)メロディー装飾 歌わせて
4)つなぎと伴奏の音色 作って

さらに
5)メロディーを 言葉のようにまとめる
抑揚ピッタリな日本語 思いついたのですが
曲の世界に全然合ってなくて…
2024年7月5日(金)
ありがとうございました
先日の 西尾合唱団 定期公演
モーツァルト ピアノ協奏曲 ジュノームでは
ホールいっぱいのお客様に 聴いて頂き
とても うれしかったです

気心の通じる オーケストラの皆さんと
一緒のタイミングで音を出し、共同で
フレーズを作り、楽しいひとときでした

西尾合唱団の合唱は 明るく華やか
素晴しかったです
指揮の田中瑞穂先生には演奏でも運営でも
とても お世話になりました
本当に感謝しております

ありがとうございました
(写真 西尾合唱団)
2024年7月31日(水)
編曲譜で取捨選択
オーケストラなど編曲した連弾譜や
協奏曲のピアノ伴奏譜で
音が多すぎる場合 音を減らします


1)メロディー優先! 直前直後の伴奏 削る
メロディーは 手を振り下ろして弾くので
(中ゆっくり下げたり 振りが大きかったり)
協奏曲伴奏…骨格のメロディー 弾いて
手が暇になったら 伴奏追加する感じ


ベートーヴェン ピアノ協奏曲 皇帝 第1楽章

伴奏減らすと 断言できない曲では
1.可能なら 音の配分 変える
2.メロディー直前1音 軽く弾く
 または 伴奏 早めに終わらせる
3.メロディー直前1音 減らす



サン=サーンス 白鳥 チェロなし/2台ピアノ

2)実際弾くテンポで 無理な音は 削る
 無理な横移動は しない!

チャイコフスキー くるみ割り人形 トレパーク

ピアノの先生は 楽譜の音 全部弾こうとする
種族ですが…音の多すぎる編曲楽譜で
音を減らす経験 積み重ねてほしいです
2024年7月14日(日)
左のペダル 使う部分は?
 
ピアノの左ペダルを踏むと 音の変化は
いろいろ…

1) 音色強弱 全く変わらない/ほぼ変わらない
2) 響きのボリューム 少なくなる(弱くなる)/
  柔らかいけど鈍い/生気のない 濁った響き
3) 浅く 薄っぺらい/強弱なく 単調/
  鼻にかかった/酸っぱい感じの音色


演奏会場のピアノ 左ペダルを踏んで 1)2)3)の
どれになるか?弾いてみないと わかりません
本番ピアノの左ペダル効果は 信じてません

なので 左ペダルの音色・表現力を確かめる
おすすめテストパッセージ(ベートーヴェン
シューベルト リスト)が 本に書いてあるほど
(ブレンデル 楽想のひととき 231-232頁)

試験 コンクールでは リハーサルなし…
ぶっつけ本番のピアノの 左ペダルで
一か八かのギャンブルは できないので
左ペダル使う部分を 最小限に 決めておきます
・作曲家が 左ペダル 指定した部分
・必ず 左ペダル 使いそうな部分
左ペダル 演奏家のアドバイス
 
ピアニストは 弱音を 指で弾けるように
勉強すべきで、左足に頼っては いけない

音色変化(pp, sotto voce)が 指示されて
いる時のみ 例外的に使うのが 妥当でしょう

(スコダ モーツァルト演奏法と解釈 67-69頁)

(伴奏者の)私としては 響きの変わらない
ソフトペダルを好む
しかし 楽だからといって 悪用しては いけない
左ペダルを使わないピアニッシモの方が
常に ずっと 美しい響きが する

(ドイチュ 伴奏の芸術 68-69頁)

左ペダルをたくさん使う若者を たとえると
声を変えるボイスチェンジャーに 頼りきって
演技する 新人声優でしょうか

長年 教えていれば「指で 音色強弱つける
のが 優先…若いうちに 修行」

「左ペダルに頼るのは 技術未収得の人」
こんな考えに至るはず と思っています
※※※※※※※※※※※※
「バロック上級曲で 左ペダル使わないのは
 おかしい」

ある審査員が 講評で こきおろしていると
同業者のうわさで 聞きました
経験から学んだ 自分の考えとは 正反対…
「宇宙人のお告げ」を 聞いているみたい

自分だったら 単調な部分を良くするために
こんなことに 取り組みます
左ペダルに 頼らず…
キャラクターつける/各声部仕上げる/
終止感 感じる/抑揚つける/拍子感じる/
手指のコントロール/手を育てる
2024年7月5日(金)
フォーレ 夢のあとに
チェロ
フランス人作曲家フォーレの情熱的な歌曲
スゼー YouTube
チェロなど旋律楽器のピアノ伴奏も 多い

 「夢のあとに」チェロで弾く場合 原曲の
 フランス語歌詞を楽譜に書き込んで…
 言葉の気持ちや語調を チェロの音で
 伝えるよう心がけて下さい  フルニエ


名人 フルニエに師事した日本人チェリスト
安田氏の文章が かなり前の日本演奏連盟
会報に ありました

歌詞やキーワードの語調を感じるチェロ…
少数派ですが ナヴァラ 旧録音 YouTube
手間をかけて 歌詞を チェロの音に
翻訳しているように 感じます
※※※※※※※※※※※※
声楽 YouTubeでは 器用に歌っているけど
言葉の感じられない歌が 多くて 不満
(音符を歌って 歌詞を当てはめている)

歌詞を歌って 趣を伝えられる歌が 好み
 スゼー  モラーヌ YouTube

前言ひるがえすようですが…
歌詞関係なく 強烈に弾いた弦楽器演奏にも
説得力が あります
音楽の運びに とてつもなく ビックリ…
 ロストロポーヴィチ  ギトリス YouTube
※※※※※※※※※※※※
伴奏
「夢のあとに」多くの伴奏聴いて 思ったのは
「簡単な伴奏」でも 手間をかける!
1. 2. かろうじてやった伴奏では 不十分

1.伴奏でかすぎない
 チェロを引き立てる音質 強弱で伴奏
2.ずれないように弾く
 楽譜のタテを合わせる
3.キャラクター付ける(感情表現)
4.低音 中音の旋律線を作る
 楽譜ヨコのラインを作る
5.低音と和音きざみ「両方で」緩急演出


あと 大切なのは
独奏者が弾きたいようにできる伴奏…
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