ピアノ演奏で 驚いたこと発見したことを 書いていきます
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2023年12月27日(水)
雨の庭 最後の跳ぶ音
ドビュッシー「版画」3曲目 雨の庭
YouTube
最後の音 はずれやすく 超目立つ!

跳躍 はずさない方法 考えてみました
1)跳ぶ前に 土台となる姿勢 作る
中音域なら 背中伸ばして 頭を立てる
雨の庭最後なら 右おしりに体重 胴体ななめ

「跳躍途中で姿勢が動く」のは ダメ!
良くないのは ラジオ体操のような動き
胴体 回す/体の横を伸ばす


2)跳ぶ前に「鍵盤を目で ねらう」
頭立てて視野広く、視線少し下向き


3)「弾かないで さわる練習」効果絶大
瞬間横移動&真下に下げる
移動しながら ななめに弾くと、必ず はずれる


4)本番用に条件変える、プレッシャー追加
本番服そで、靴、髪 / ピアノや部屋を変えて
照明まぶしく 暗く / 誰かに聴いてもらう
スマホで録音録画
**********
跳ぶ音や最後の音 はずしやすい曲
ショパンのエチュード ワルツ スケルツォ…
ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、
ドビュッシー、ラヴェルに いろいろあります

両手跳ぶなら
 1)3)徹底&視野広く、両手分 気をつかう
跳ぶのが連続するなら 2つ一組に
2023年12月9日(土)
つかみにくい曲 ミアウ
フォーレ 連弾「ドリー」2曲め ミ・ア・ウ
和音 拍子 フレーズ が つかみにくい
バランス と タイミング も 取りにくいので

<低音パート・主部>
1)両手 同時に 弾いてみる(和音を感じる)
 3拍まとまり2拍まとまり、区別する


2)各小節1拍めを 体で感じる
  
 1拍め「タ・・タ・・」と言って+両手弾く
<合わせ練習で>
3)4小節まとまりの終わりが 決め所 かも
 中間部とコーダ フレーズ終わりに 決め所
 4小節まとまり 234拍/1拍に 思えてきた
(小節まとまり 不明瞭な箇所で 迷うけど)

4)メロディーと伴奏の バランス作り
 すぐ下の記事 連弾の掟 ご覧下さい
5)ずれないで 同時に弾く方法
・休みでも「きざみあります」二人とも
 3小節前に 少し息吸っておいて
 難しい部分は「息 はき続けて 持続」
(ストロー吹くみたいに 細く はき続ける)

・高音奏者の指 下がるのを見ながら
 低音奏者 一緒に鍵盤下げる

6)キャラクター変化 聴かせたい
「突然 弱く優しく」の味 打ち出す たとえば
・すき間に 八分休符入れて 息継ぎ
 直前3小節 まとめて弾く…わずか詰める
 同じ勢いに 聴こえても
 メトロノーム的な 定規の目盛り とは 違う
2023年12月1日(金)
連弾練習の掟(おきて)
<譜読み>
1)強弱を 設定

連弾楽譜は 全パート 同じ強弱が 書いてある
演奏用に メロディー/低音/伴奏の強弱決める

 シューベルト 軍隊行進曲第1番 中間部

<ひとり練習>
2)共演者と自分のパート 一緒に弾いてみる

・メロディー くっきり
・低音 メロディーより 1段階 弱い音
・伴奏 メロディーより 2段階 弱い音


3)同じ 手の感じで 自分のパート 弾く
「〇段階 弱く弾く」手の感じ 覚えておいて
自分のパート 両手で 弾く


<合わせ練習>
4)全部の音を 聴きながら 微調整
5)合わせると ずれる部分は「一緒に弾く」


連弾曲を教えると 全員に 同じアドバイス…
特に 2) 3)を やれば 演奏が変わります
適量各自判断
2023年11月24日(金)抑揚
朧月夜の1拍目
小学校で歌った「朧月夜おぼろづきよ」
1拍目は どこでしょう?


音符の並びだと 長い音に アクセント
でも 歌詞の日本語アクセントは3拍め

    菜の花  畠に  入り日  薄れ

明治おわり 大正はじめ、
ヨーロッパ先進文化を 取り入れた時代
外国語の語調からくるアウフタクトを使って
楽譜上は ドイツ語風メロディーで作曲
音の並びと歌詞で 1拍めが ずれた歌に
なってしまった
(永冨正之先生が ソルフェージュ授業で
 話していた仮説)
朧月夜 鮫島有美子さんの歌 YouTube
 ※※※※※※※※※※
現在「朧月夜」は なんとなく楽譜の拍子で
なんとなく日本語の抑揚で 歌われています
和洋折衷?ですね
母国語の歌で 違和感なければ大丈夫
2023年11月17日(金)
自動操縦演奏
人前で演奏…暗譜で弾くのに 必要なのは
飛行機の自動操縦みたいに
スイッチ入れたら「体が自動的に動いて」
曲の終わりまで弾けるように
練習・反復

セイモア・バーンスタイン「心で弾くピアノ」229頁

自動操縦演奏に近づく練習法…私の経験だと

1) 1ヶ月前に仕上げる 体に なじませるのは
・テンポ
・暗譜の分かれ道 
この2つ重要、それから
・ミスタッチしない動作
・目で鍵盤ねらう音 決める
・メロディー以外/左手伴奏だけ暗譜で弾く


本番で 舞い上がっても 大丈夫なように
その場で考えることを 減らすのが 重要

2) 本番と同じにして
・本番の「袖髪靴」で練習
・本番の時間帯で
・体を5分ほぐして いきなり弾く
・おじぎ 椅子直しあり
・座って最初の鍵盤に手を置く


3) 環境を変えて
・スマホで録画、他人に聴いてもらう
・譜面台取る、ふた開ける
・レッスン室や ピアノ変える、ホールで弾く
・目に まぶしいほど 明るく照明
・部屋暗くして 鍵盤探さないで 弾く

 鍵盤の影が重なって 見にくい会場 あり

ふだんと違うピアノで弾くので 100%思い通り
いかない、7〜8割で 終わりまで弾いたら OK
ベストを 尽くせば OK
準備は丁寧に バランスよく
2023年11月10日(金)
タローの映画音楽

アレクサンドル・タロー
フランスのクラシックピアニスト
センス抜群で 気になってました
この映画音楽アルバム、初めての曲多いですが
体の使い方と音楽の出し方に 惹かれます

姿勢 背中と頭を 立てる
・楽譜見ながら弾ける
・音楽の全体像が聴ける
・腕自在に使えて 音色幅広く弾ける
・疲れにくい
歌わせ方のセンス良い
・小節線や拍を超えて 歌わせる
・マのセンス良い(間延びしない)
指の持ち替えテクニックも発見 YouTube

気に入った演奏曲 YouTube(広告入ります)
おもいでの夏 詩的で豪快なピアノ協奏曲風
ボルサリーノ ネジのはずれたような楽しさ
禁じられた遊び さらっと弾いているけど見事
戦場のメリークリスマス 音の距離感 魅力的

詳しい収録曲 日本語の曲名 Amazon
2023年11月2日(木)
弱く弾いても 音は出ず
「鍵盤を 弱く下げても 音は出ず」
ピアノの鍵盤 弱く押さえても 音は出ません
鍵盤 底近くを「通過した時」音が出ます
 
弱い音(弱い音色)を出す時は
・指先の形あり ・弱い音色の方法で
・鍵盤の底近くを
 あるスピード以上で 通過させて
 鍵盤の止まる所まで 下げる

***************
鍵盤の下げ方(赤い線の通過方法)は
人により 楽器により いろいろですが…

瞬間握力で、音が弱く 中くらい強く


軽さ重さで、音が小さく 大きく


指先細い 太いで、音が細く 太く


速くと 中ゆっくりで、鋭くと たっぷり



 
2023年10月14日(土)
ステージでの歩き方
・頭を 立てる
 ふだん 地面を見て 転ばないよう 歩くけど
 ステージ上では「頭を立てて」歩く
 

・胸を 開く
 ふだん 肩を前に出して 猫背だけど
「肩が 胴体の横に くるよう」胸を張る
 

・ベルトを 運んでいくように
「ひょこひょこ」「揺れて」歩くより
「腰は 同じ高さのまま」運んでいく
 
それから 顔と目…上機嫌で生き生きと

ステージの歩き方で「凄い!」と 思ったのは
1979年にコンサートで見た クラシック歌手
フィッシャー=ディースカウ

ハンサムな王様が 歩いているようでした
自信(よどみなく 歩く)、りりしさ(上半身)
柔らかな謙虚さ(オーラ)
を 感じました
YouTubeで 歩く姿 ありましたが
横からの歩き姿 見つけられず 少し残念
2023年10月5日(木)
不均等奏法
ノート・イネガル 不均等音符 かんたんガイド

順次進行の8分音符、同じ長さで書いても
付点が付いているように 演奏している

クープラン(フランス バロックの作曲家)

不均等奏法を する場合は
フランスバロック音楽
音階進行で 中ゆっくりのメロディー
 2音ずつの組み合わせ
楽譜の均等リズム
 不均等に長短長短
 などで弾く
(短長短長の場合もあります)

クープランと ほぼ同時代、 ラモーの
チェンバロ曲「ロンドー形式のミュゼット」

楽譜は 均等リズム

旧世代の演奏家楽譜通り 均等

新しい世代全員が不均等(YouTube)
 など

ラモーはオペラで この曲を使っています
器楽合奏の楽譜

実際の演奏は
柔らかい雰囲気だったり
テンポ速めだったり(YouTube)


独唱 合唱の楽譜は 均等でも
演奏は「長めと短め」(YouTube)

曲のキャラクター、テンポ、演奏の都合で
不均等の度合いは 変わる
ように 感じてます

不均等の「長短」は 日本の歌に似ています
「あめあめ ふれふれ かあさんが…」
ところで フランスバロックで 不均等奏法を
どぎつく やりすぎると ダサく聴こえます

メロディーそっちのけ リズム決めつけて
「勢いよく」はずませる
のは すすめません
りきんで歌う「ゲゲゲの鬼太郎」に なります
趣味よく エレガントに ですね

もしも 不均等奏法を いっぱい使う曲が
コンクール課題曲になったら…
私は でも でも でも
同じように採点します
審査員全員の得点も 特に差が出ないはずです

でも 心配なのは 審査員の書く講評コメント
「リズム正しく、均等に 弾きましょう」
審査員ひとりひとり 得意不得意ありますが
バロックの演奏習慣 フランスの不均等奏法を
全く知らないまま、頭ごなしに講評したら
ひと悶着 起きるかも…
杞憂に終われば よいのですが
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