夢藤哲彦の日々の活動 から 驚いたこと発見したことを書いて いきます
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気の散らない服 2019年3月31日(日)
試験や演奏会で弾く時 どんな服を着たらよいでしょうか?
弾きやすい服、映える服、年齢相応のエレガンスを感じさせる服…
「気の散らない服」であることも 必要です。

横から見られて 大丈夫?
「スリットの入ったスカートをはいてた人、
演奏中ずっと気になって、おちおち聴いてられなかった」

(ピアノ実技試験の試験官の感想)
「黒や紺のスーツ男性が 白い靴下」
くるぶしだけ ポッカリ白く光ってると コミカルに見える。
とりあえず 黒い靴下が おすすめ。

演奏前 座る時、お尻の外に さらっと はらう
スーツ上着の端を お尻で踏んづけると
背中突っ張って 腕が動かしにくい。」

女性のドレスにも 座り方のコツがあるはず。

体のラインを 見せつけない
ピアノ実技試験 サイズの合っていないワンピースで登場。
A先生 鼻息荒く「あらまっ!」と 嘆き声
B先生 息飲み込んで 固まってる
C先生 憎々しげに 「何よ!おっきいわね」
当時の空気感は 今でも 覚えています。

露出多い服装で 関心を集めてしまうと、
かんじんのピアノ演奏、審査員に伝わりません。
せっかく 長期間準備したのに、もったいなかったですね。
 伴奏大きすぎる3 2019年3月24日(日)
いつ磨くの?音の調整能力

ありとあらゆる方法で 音量弱い伴奏…
演奏会を終えると「白い猫だろうが 黒い猫だろうが
ネズミを捕る猫が よい猫だ」という気になります。

というのも、伴奏とピアノソロは 正反対。
ピアノソロには強く大きく騒がしくの理念が 根強くあるから。
もちろん、鍵盤の底まで押さえるのは 伴奏でも基本。
「内容問わないから ひたすら強く」だと偏っています。

ほとんどの音大生は「難しい曲を」「強く」弾いて卒業。
でも職業でやっていくのなら「音の調整能力」必要。
大きい方にも!小さい方にも!


ピアノの先生方の「2台ピアノ・連弾」を 聴くと、不思議なほど
伴奏騒がしくて、メロディー埋もれている。
良くしようと思ったら、年月をかけて 調整能力を磨かないと。
大人になっても 人前で弾いてみる
先生自身が 自分を教育、伸ばしていくのは、尊いです。
伴奏大きすぎる2 2019年3月15日(金)
弱く ダイナミックに 伴奏する方法


伴奏ピアノを「ひたすら弱くしたら」しょぼくなります。
音量は弱いけれど 力強い伴奏で 独奏者を盛り立てたい。
「弱く弾くより前に」やることがあると思っています。

・ピアノふた「半開・わずか開ける」
いろんな考え方があるけど、これを求められることが多い。

伴奏だけ練習する時、あらかじめ やっておくのは
1)音質(弾く動作)選択…タッチ第一!
2)右手の小指(ソロの音域)音色を脇役音色に
(すごく効果あると 私自身思ってますが
音の高さ誇張した方がよい人 よい部分も ある)

3)右ペダル(響きを豊かにするペダル)的確に
ペダル踏みっぱなし 塗りつぶすのは×
合わせてみて(録音・録画でチェック) まだ 伴奏が大きかったら
・左ペダル(弱音ペダル)多く使う

あらゆる方法で 弱く伴奏…演奏直後に思い浮かぶのは中国の言葉。
「白い猫でも黒い猫でも ネズミを捕る猫が 良い猫だ
(信念と違ったやり方でも、成果を上げれば よいのだ)」
伴奏が大きすぎる(1) 2019年3月9日(土)
寄りそう伴奏


「特別はりきって」伴奏…たいてい大失敗
自分の経験から そう思っています。
フルート、ヴァイオリン、クラリネットと 比べると
ピアノは 音が大きい。
私自身、音 小さい方なのですが、それでも ピアノ伴奏が
うるさく なってしまうことが あります。

「二人分合わせて こういう音楽に聴かせたい」
「この強さで 伴奏パートを弾くと、バランス よいだろう」と
本能?天の声?を常に働かせてないと いかんのです。


「練習した通り なんとなく弾く」「ピアノの反応が鈍い、もっと鳴らせよう」
「自分のプレイに120%集中」
こういう時が危ない。
伴奏の大きさへの気遣いが、はずれた瞬間!
独奏者・歌手は すご〜く嫌な思いに なるようです。

楽器や独唱の伴奏…ダイナミックな演奏に聴かせるんですが
心構え 態度 会話 演奏の鍵は寄りそうです。
テンポ・ルバートの伴奏 2019年3月1日(金)
「緩急のついた」メロディー伴奏する時、2種類の方法あります。
1)伴奏きざみも 伸び縮み(メロディーの形を感じて弾く)
大げさな例ですがクライスラー「美しきロスマリン」YouTube
8小節まとまりで「前半たっぷり・後半速い」の差が
気絶しそうなほど あります。
「たっぷり」と「速く」で、つり合い取れてると わかってても
たっぷりから素早くに「切り替える」のが難しい。
  
2)伴奏「テンポ・キープ」(小節1拍め合わせる)
メロディーの 細部と 伴奏が 少々ずれても 気にせず
均等きざみ・定規の目盛りで 進めていく。
ヘルムート・ドイチュの本伴奏の芸術 Amazonに
メンデルスゾーン「歌の翼に」を実例にして
簡潔的確に 書いてありました。
(一つ一つ合わせようと 歌を追っかけるのでなく、
「支え」や「足場」を作って 進んでいく)

実際の曲では 1)と2)混ぜること 多いです。
マスネ「タイースの瞑想曲」なら
瞑想曲の前半が流れる オペラ結末部分 YouTube
・小節1拍め 合わせるけど…2)
・小節ふたつ分で メロディーの最小単位!!
・8小節〜18小節まとまりで
緩急の両方あり・待つところもあり…1)
ピアノコンクール審査員 2019年2月23日(土)
あと ちょっとで オクターブ(増6和音)
 

高い音と低い音が あとちょっとだけ(半音ずつ)動いたら
オクターブ。増6度は そんな音程。
居心地が 特別に悪いです。

増6度が外側にある増6和音もあります。(上の譜例は増56和音)
ピアノ曲だとモーツァルトとベートーヴェンで短調の曲に使われます。

楽譜の中では無印。 臨時記号のフラットなど 付きません。
ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」「1番のソナタ」で
生徒さん全員 必ず間違えます。

増6和音間違えて弾く原因は「鍵盤の奥に手を置く」
「左手小指だけ広げる」のが難しいから。


私自身も最近、ブラームスのラプソディー(119の4)で
いつのまにか、間違えて弾いてました。
増6和音 知っていると 良いです!
ピアノコンクール審査員 2019年2月16日(土)
装飾音に 点を付けますか?

記号の装飾音、とりわけトリルの弾き方は
「正解ひとつだけ」でない場合 かなり多いです。
楽譜や解説書で違う、規則通りでない例外も多い
弾く人の指に合わせる、というわけで 私の考えは
どのように弾いても、得点変えません。
装飾音が素晴らしく聴こえたら、得点プラス。


同業者の何人か 口をそろえて言うのが
「生徒の演奏の出来具合に」点を付けるべき。
先生の決めた装飾音で 得点が上下しちゃったら、意味がない。

ただ、指導の先生が 装飾音に無関心…時代遅れの
トリル(いまどき そんなことしない)は時々。
仕上がり素晴らしいのに トリルだけ合ってない。
レベルの高い場所に出たら マイナス評価?と心配になります。

1800年のあたりで 記号のトリル弾き方が変わりました
上の音から始める⇒その音から始める
楽器が チェンバロからピアノに変わったのも、
出版譜を使うように 変わったのも 同じ1800年あたりです。
最近 曲の時代や スタイルに合った 装飾音を弾く方向に
変わってきました。
YouTubeで ご覧いただける演奏追加しました。ショパン 子犬のワルツ
ゴドフスキー 古きウィーン ドホナーニ 宝石のワルツ
配合工夫する(バランス感覚) 2019年2月1日(金)
ピアノの先生)自宅ピアノ教室で 小学生教えていて 問題発生!
「楽譜の読み方が身につくよう」じっくり教えていたら、
「本の進み方が遅い」と尋常でないクレーム…


ムトー)「正しい答え」のないクレーム、困っちゃうね。
あなたの場合、先に進む傾向も 混ぜたら いいかも。
「先に進む」と「じっくり学ぶ」の配合を工夫!
ポイントは バランス感覚

ピアノの先生)先に進む…新しい課題楽しい とか、
テキスト進んで 上達感じるのは 大事だとは 思ってるんですが…

ムトー)孫のいるようなベテラン先生が 以前 こぼしていたよ。
ある先生から 生徒まとめて数人引き継いだら、全員
・大事なことが 何も身に付いてない(何年もレッスン受けているのに)
・使ってるテキストと実力が 全然合ってない
(生徒さんのやる気を持たせながら 課題を超やさしくするの大変)


ピアノの先生)私の教え方、間違ってなかったんですね。
ムトー)まあね。特長を生かして仕事を始めても、一回は壁に当たる。
価値観の違う教え方も 取り入れたり、バランス・配合工夫するといいね。
ピアノコンクール 審査員 2019年1月30日(水)
黒子に徹する


審査員A)小学生が ピアノ足台(アシストペダル)を 自分で付ける…
軽い機種、重い機種 いろいろあるけど、
「できることは自分でやる」姿 うれしいね。
審査員B)でも お尻を客席に向けないでほしい。
審査員C)足台の置き方で 得点は 変わらない。

A)ご指導の先生が足台を付ける時も 多かった…
「あの先生」 印象に残っているなぁ。
・落ち着いて足台を付けて しかも動作がスムーズ
・生徒への話しかけは ほとんどしない
・全身ダークな色の服、パンツスタイル


黒子に徹する というか
B)TPOを わきまえていた。
C)先生が舞台に出てくると、子供の倍でっかい。
先生だけが 目立っちゃう。
主役の子供さんを「大きく見せる」には 想像力と経験必要かも。
A)コンクールって 「学びの機会」なんだねぇ。
審査員「誰もが通った道」 2019年1月23日(水)
なで肩のカカシ

 
ピアノ弾く姿勢は「なで肩のカカシ」が理想。
1)背中伸ばす 2)頭立てる・頭高く! 3)肩下がっている

利点はタッチ変えやすい 強弱変えやすい 手の移動正確。
肩・腕 動かしやすく、動かせる幅が 広いから。
疲れにくく 楽譜見て弾きやすいと いいことづくめ。

逆に猫背・肩上げて・頭下向き…子供が勉強する姿勢ですが
この姿勢で、肩の後ろを緊張させたまま、ピアノを弾くと
・下向きに たたいた 1種類の音色だけ
・強い音は さらに りきんで 弾く
・複数の音を調節して 「立体や面」を作れない
・頭が支えられず 一音ずつ せわしなく前後に動く

姿勢を考えずに弾いている子供さん 多いです。
(私自身は 20歳代後半 姿勢を修正しました)

大人の専門家(日本人女性)による 良くない演奏、YouTubeで見ました。
・姿勢が原因で 音色変化と強弱がつけられない
・頭が とにかく動きすぎ。見ていて鑑賞しづらい
がんばっている人が こういう演奏をしていると、残念ですね。それは
小学生コンクールで時々弾かれる曲の模範演奏でした。
最高のコーチは教えない 2019年1月12日(土)
「答え」教えこむ・「力づくで」練習させる・全員に同じ教え方
こんな風に ピアノが教えられれば 効率的。
でも、先生が楽しているレッスンって、どこか ひっかかる。
うまく教えた感じが しません。
最高のコーチは教えない 吉井理人
最近見つけた本吉井理人 最高のコーチは教えない Amazon
英語書名はDon't Teach, But Lead
プロ野球投手コーチだった吉井さんの「ルールと実践例」。
・コーチの仕事は「考えさせる」こと
・対話で「目標、問題解決」に目を向けさせる
・「習熟度、性分」に合わせて導き方を変える


この本と 違う考えの部分も あるけれど、
長年 引っかかっていたことが、スルッと解けました。
ああ、なるほど!
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