誰もが 通ってきた道ですが
コンクール審査で 気づいた問題点…審査員にも 経験が あります

なで肩のカカシ  装飾音に点を付けますか?
あとちょっとでオクターブ  黒子に徹する(足台) 気の散らない服
なで肩の カカシ
ピアノを弾く姿勢は「なで肩のカカシ」が 理想と 思っています。

1)背中伸ばす 2)頭立てる(頭高く!) 3)肩下がっている


利点は、タッチが変えやすい、強弱変えやすい、手の移動が正確。
というのも、肩・腕 動かしやすく、動かせる幅が 広いからです。
それから 疲れにくく、楽譜見て弾きやすい、と いいことづくめ。

逆に「猫背・肩 上げて・頭 下向き」…子供が お勉強する姿勢ですが
この姿勢で、肩の後ろを緊張させたまま、ピアノを弾くと
 ・下向きに たたいた 1種類の音色だけ
 ・強い音は さらに りきんで 弾く
 ・複数の音を調節して 「立体や面」を 作ることができない
 ・頭が支えられず 一音ずつ せわしなく前後に動く

姿勢を考えずに 弾いている子供さん 多いです。
(私自身は 20歳代後半で 姿勢の欠点を 修正しました)

大人の専門家(日本人女性)による、良くない演奏を、You Tube で見ました。
 ・姿勢が原因で 音色変化と強弱が つけられない
 ・頭が とにかく動きすぎ。  見ていて 訳が わからなくなる
がんばっている人が こういう演奏をしていると、残念ですね。
小学生のコンクールで 時々弾かれる曲の模範演奏でした。
装飾音に 点を付けますか?
記号の装飾音、とりわけトリルの弾き方は、
「正解ひとつだけ」でない場合が かなり多いです。
(楽譜や解説書で 弾き方が違う、規則通りでない 「例外」も 多い、
 弾く人の指に合わせる) というわけで、私の考えは
 を どのように弾いても、得点は 変えません。
 装飾音が 素晴らしく聴こえたら、得点をプラスしますが。


同業者の何人か 口をそろえて言うのが
「生徒の演奏の出来具合に」点を付けるべき。
 先生の決めた装飾音で 得点が上下しちゃったら、意味がない。

ご指導の先生が 装飾音に無関心なので、
オールドファッションのトリル(いまどき そんなことしない)を
聴くことが たまに あります。
きちんと仕上がっていて 素晴らしいのに、トリルだけが 文脈に合ってない。
レベルの高い場所に出ると マイナスになるのでは、と心配になります。
  
1800年のあたりで 記号のトリルの弾き方が変わりました。
 上の音から始める→その音から始める
楽器が チェンバロからピアノに変わったのも、出版譜を使うように 変わったのも
おおざっぱに言えば、同じ1800年あたりです。
最近では 「曲の時代や スタイルに合った 装飾音を弾く」方向に 変わってきました。
あと ちょっとで オクターブ(増6和音)
 

高い音と低い音の両方が あとちょっとだけ(半音ずつ)動いたら
オクターブ。 増6度は そんな音程。 居心地が 特別に悪いです。

増6度が 外側にある増6和音もあります。(上の譜例は 増56和音)
ピアノ曲だと「モーツァルトとベートーヴェン」などで
「短調の曲」に 使われます。
         
楽譜の中では、無印。 臨時記号のフラットなど 付きません。
ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」「1番のソナタ」で、
生徒さん全員が、必ず うっかり間違えます。

増6和音を 間違えて弾く原因は、「鍵盤の奥に手を置く」
「左手小指だけ 広げる」のが 難しいから。


私自身も最近、ブラームスのラプソディー(119の4)で
いつのまにか、間違えて弾いてました。
増6和音のこと、知識として知っていると 良いです!
黒子に徹する
審査員A)小学生が ピアノの足台(アシストペダル)を 自分で付ける…
  軽い機種、重い機種 いろいろあるけど、
  「できることは自分でやる」姿を見てると うれしいね。
審査員B)そう。でも お尻を 客席に向けないように してほしい。
審査員C)足台の置き方で 得点は 変わらないと 思う。

A)ご指導の先生が 足台を付ける時も 多かった けど、
  「あの先生」 印象に 残っているなぁ。

 ・落ち着いて 足台を付けて、しかも 動作が スムーズ
 ・生徒への 話しかけは ほとんどしない
 ・全身ダークな色の服、パンツスタイル


  黒子に徹する というか
B)TPOを わきまえていた。

C)先生が舞台に出てくると、子供の2倍でっかいから 先生だけが 目立っちゃう。
 主役の子供さんを「大きく見せる」には、想像力と経験が 必要かも。
A)コンクールって 「学びの機会」なんだねぇ。
気の散らない服
試験や演奏会で弾く時 どんな服を着たらよいでしょうか?
弾きやすい服、映える服、年齢相応のエレガンスを感じさせる服…
私は 「気の散らない服」であることも 必要と思っています。

横から見られて 大丈夫?
「スリットの入ったスカートをはいてた人、いたでしょ。
 演奏中 ずっと 気になって、おちおち聴いてられなかった」

(ピアノ実技試験の試験官の感想)
「黒や紺のスーツ男性が 白い靴下」
(くるぶしだけ ポッカリ白く光ってると 演奏がコミカルに見える。
 とりあえず 黒い靴下が おすすめ。)

演奏前 座る時、お尻の外に さらっと はらう
スーツ上着のはしっこを お尻で踏んづけると 背中が突っ張って
 腕が動かしにくい。」

 たぶん 女性のドレスにも 座り方のコツがあると思う。

体のラインを 見せつけない
ピアノ実技試験で サイズの合っていない ワンピースで登場。
女性試験官の反応… A先生 「あら まっ!」と 嘆き声、
B先生 息飲み込んで 固まってる、
C先生 憎々しげに 「何よ!おっきいわね」
試験官が驚いている 当時の空気感は 今でも 覚えています。

露出の多い服装で 先生方の関心を集めてしまうと、
かんじんのピアノ演奏が 審査員の先生に伝わりません。
せっかく 長期間準備したのに、もったいなかったですね。
審査員の感じていること 2016(腕が棒 3拍子 トリル アーティキュレーション
音楽とテクニック 指先しっかりさせる もっとバッハを))
審査員の話していること 2017(筋肉自慢 チーンベル 規定違反)
審査員の考える 王道の練習 2018(大きい音はいいこと? ちぢこまる 頭を上げて
 キレッキレのダンス 両手のバランス ワルツの2拍メロディー)
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