審査員が 感じていること
腕が棒 3拍子舞曲 トリル アーティキュレーション 音楽とテクニック

指先 しっかりさせる もっと バッハを
審査員の話していること 2017(筋肉自慢 チーンベル 規定違反)

審査員の考える 王道の練習 2018(大きい音はいいこと? ちぢこまる 頭を上げて
 キレッキレのダンス 両手のバランス ワルツの2拍メロディー)
(1) 腕が 棒

  手のひらで いすを押さえて 「めりこませて」みたら…指は 動きません

ピアノは、「指の上下」&「手・腕・体の動き」 を 組み合わせて 弾きます。
小さな子供さんが 大きな音を 出そうとして…
「腕が棒」1種類に 固まったら 困るんです。
(「鍵盤の底まで弾く」「弱い音でもストンと下げる」のも、必要ですが)
(2) 3拍子舞曲 (バロック〜古典)

  日本人は 3拍子が 苦手。ハイドンのメヌエットとか、たくさん弾くと 良い
  (昔、ピヒト先生からのアドバイス受けたのよ)


「逆に なってしまった」 3拍子舞曲、目立ちました。
1)「象の片足跳び」は、よくない
象,象,象,|象,象,象,|→| - 3| - 6| (ワルツなら|123|456|)

2)小節ごとの 「重い 軽い(エネルギーの 多い 少ない)」に 注目!

 1)2)を たとえると | の| ボ が|ソ ラ を|びました|

3)倚音(不協和な音→隣の音に解決)には エネルギーあり (下が良い)
  「倚音」や「1・4・5度の終止形」を 無視した のっぺらぼうな演奏が
  ヨーロッパでも 多くなってきている。
  嘆かわしい、と ドイツ人の師匠が こぼしてます
(3)トリル
コンクールなどでは、トリルを 始める音に こだわって、
採点が 左右されないように、私は 気を付けて いますが…

バッハ、ハイドン、モーツァルトで トリルの装飾音  tr. は、
当時 上の音から 始めていた  ようです。

その後、ベートーヴェン、ツェルニーの時代に 逆転。
トリルは その音から 始める   が、
ピアノ楽譜と 一緒に 広まって、今日に 至っています。

最近 数十年では、古い音楽なら、上の音から トリル が、
常識に なりつつあります。

さて、昔のドイツの作曲家 バッハは、日本で言うと 江戸時代、
徳川吉宗と ちょうど 同じ頃の人。
もしも、「暴れん坊将軍 (徳川吉宗) 」 の ドラマを 作るのなら、
現代の洋服ではなくて、着物の人に 演じてもらいたいと 思ってます。
(4) アーティキュレーション
音を「つなげる」か、「切る」か?
バロック音楽の 楽譜には 書いてありません。 かなり迷います。

  短すぎる切った音を 並べちゃってるから、音楽に 聴こえない。
  切れ目が ちょっとある やり方も あるのに …
審査員たちの 会話。

私は 「つながりすぎ」の方が とても気に なります。
小節線では、折り目正しく、
原典版楽譜の 「作曲家が書いた スラーの切れ目」 を 生かしてほしい。


ホワイトチョコ味の「ういろう」… センス良く 切ると かわいい!
(5) 音楽と テクニックの バランス

  トリル、アーティキュレーションは、見事。 でも ふに 落ちない演奏
  くっきり、巧みに 弾いている。 でも ピントのずれた音楽


コンクールや試験で、こういう演奏に なるのは、教える&練習で
「音楽と テクニックのバランス」 が 悪い時。

苦手なことは ライフワーク と 腹を くくって 練習!
「今日のレッスン、教えるバランス良かったか?」 と ふり返る 余裕も。

ホワイトチョコ味の「ういろう」… 見た目も 味わいも 両方 大切!
(6) 指先 しっかり
A先生)子供さんのちっちゃな手だと、指先 不安定…
    ある程度 しょうがないね。
    実は、私自身、指先 へこみやすいんです。
    手を 後ろに引くようにして 弾く!
    ピアノを 手前に 引き寄せるみたいに!

    師匠に言われて しばらく経ったら、手の形 良くなってたんだ。

B先生)私も、10代後半の頃、関節 へこみがち&ぐらぐら。
    お風呂に つかってる時、「手をすばやく 開いたり 閉じたり 600回」
    今も これやってるおかげで、指が うまく 引っかかるんです。

C先生)指先の関節は、しっかりさせるもの! 小中学生でも
    1)辞書を 指で はさんで 持って 歩かせる
      1−2指で、1−3指で…
    2)ピアノのふたの上で トリル練習


A&B先生)ベテラン先生の ちょっとした ひとこと、ために なりますぅ〜。
(7) もっと バッハを

  ピアノ習っている 小中学生には、もっとバッハを 弾いてほしい

「発表会あるから、バッハなんか 永遠に 後回し」…
いつも 弾いて、レベルアップ!
 ・分析力、表現力、奏法で 学ぶこと 多い
 ・「(次の音の)イメージを描く」能力が 特別に 育つ
 ・生命力 豊か。 バッハの曲 覚えて 触れるのは 「一生もの」の 喜び

「課題曲だから、この曲だけ つまみ食い」… たくさんの曲 弾いてほしい 聴いてほしい
 ・「速すぎ&無表情」または「ピントのずれた」バッハに なりやすいから
 ・同じ曲集の中では、キャラクターの違う曲が 組み合わせてあるのに 注目!
 ・同じ速さ、同じ調の曲と、味を 比べてみる
 ・宗教曲、オーケストラ曲… バッハの世界に 触れていると 曲想つかみやすい
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