審査員の考える「王道の練習」
大きい音はいいことだ ちぢこまる 頭を上げて

キレッキレダンス いつやる?両手バランス ワルツ2拍メロディー 
大きい音は いいことだ?
小学生のピアノコンクールで「見栄えいいから」
大きな音で弾く生徒さん、とっても多いです。

全身硬直させて「ギャッ」とか、突き刺して「ガシン」…
すごく気になっているので、自分の考えを書いてみます。

1)ピアノ演奏は「リラックスした構え」が出発点!
背中伸ばして→頭立てる→肩ひじ手首 ぶら〜んと垂れている→
指先の形あり
(ボールペンを指先で持っている状態)

体を速く動かす、多彩なタッチ(動作の差)を使うには
「リラックス」が 鍵。

2)歌わせる音は 指紋が残るように 指の腹をあてる→
スピードゆっくりめ→押さえ下げる (ひじリラックス)

逆に、腕づくで、スピード速く、突き刺すと「打撃の音色」。
子供さんに強い音を求めると、必ずぶっ叩く。

そこをなんとかするのが 先生の役目。

3)ポイントに 当てる
鍵盤の中のポイントに当たれば、思い通りに飛んで、広がる。
止まっているボールを「飛ばす」のと同じ。

子供は大人の半分サイズ。音の大きさは ほどほどでOK。
(鍵盤の底まで押さえてくれたら 十分)

無理して大きな音のピアノ演奏…審査員は高評価でなく
一歩引いて聴いています。心配も してます。
「腕の中身や手首を痛めないでほしいなぁ」
キレッキレのダンス
キレッキレのダンス、テレビで 時々見かけますが、
「動き激しく切れ味鋭いだけ」だと ピンとこない。
面白くない この違和感、う〜ん・・・

「ダンスなら、昔の映画スター アステアの踊りを 見てれば 幸せ」
と 感じる私は、センスの 古いオッサンでしょうか。
でも、切れ味+αの魅力、楽しそうな顔、意表を突く設定
踊りのストーリー性で 楽しい気持ちに なるんです。
たとえば帽子掛けと踊る場面(YouTube)

ピアノでも間違えない切れ味鋭いが 一番大事!
コンクールでも、この2点で ひとまず評価が決まります。
といっても、切れ味鋭いは、演奏に必要なことのごく一部分!
次のようなことも 大切だと 思いませんか?
・音に 「色」「キャラクター」が ついている
・曲の世界に ひたらせてくれる
・お客さんに「どのように」聴いてもらうか 磨いてある
ちぢこまる
 
ピアノの先生を教えていて、共通する癖 発見しました。
「弱い音を出そう」とすると 「ちぢこまる」
・背中を曲げて 頭を下げて(小手先だけの弾き方)
・指先 ゆるんでいる(腰砕けの音)

歌わせる曲のメロディーで ちぢこまるので、しょぼくなります。

「弱い音でもメロディー」「静かな曲で大事な音」 は
1.背中伸ばす 2.頭上げる 3.ひじリラックス
4.フォルテの弾ける指先(筋肉を使う)
5.指のはらで ストンとか ヌッ(ゆっくりスピードで下げる)

「背中伸ばして!」と言うだけで 劇的に変わります。
でも、長年の癖を変えるのは 難しい。
実るほど 頭が上がる ピアノかな

「前かがみの姿勢・下向きの顔で」 ピアノを弾いて
利点は なにもない

自分の経験から そう感じています。
私の場合20代後半から 上半身上げるように しています。

「垂直に座って、背中を引っ張って(猫背の逆)、
顔を上げて」
弾いた場合の長所は
1)お腹の前に 手を持ってきた時に、肘が ぶつからず 弾きやすい
2)鍵盤の位置が 冷静にわかる。手の移動が正確
3)全体像が より客観的に聴ける
4)「垂直に座る&少し前かがみ」で 体を使った音の幅が 広くなる
5)初見演奏、楽譜を見る伴奏が可能(前かがみでは 無理)


ところで… 私が崇拝する名ピアニストで
顔が床を見ちゃってる人、ふたりほど います。
どうしてなんでしょうか?
いつやるの?両手のバランス
30年前、学生のピアノ試験を 生まれて初めて採点した時、
死にそうなほど 驚きました。
メロディーと伴奏のバランス取ってない人ばかり。
「難しい曲を弾き散らかすだけ」には 共感できず。
右手と左手で 強さバランスを取ることは
小学生時代にバロック初歩曲で学んでいるはずなのに…

最近、小中学生のバロック初歩曲 聴かせて頂きました。
「両手のバランス」眼中にない人、多かったです。
子供さんは 骨が きゃしゃなので、無理しなくていいけど、
できる範囲で 音質・強さの調節に 手を付け始めてほしい。
動作を変えるが キーワード。

お恥ずかしい話 子供時代の私も 両手のバランス
動作の差なんて 考えてませんでした。長年の経験から
大きい音と小さい音、両方向に・新規開発する必要あり
それは 指練習の音や動作とは 別物



「両手のバランスが存在しない」 ピアノの先生教えた時…
音質は もちろん、強さの変化が 完全皆無。
その先生「モーツァルトは 簡単だから たいしたことない!
私に ふさわしいのは ラフマニノフの難しい曲」と
言い張るのですが
ソナチネアルバムに入っている モーツァルトのソナタで
伴奏の細かい音が 超でっかくて 邪魔。
平行線のまま 漂流するレッスンに なってしまいました。

考えてみました… 実力=質×積み重ね
ワルツの 2拍メロディー

3拍子ワルツに「2拍ずつのメロディー」
生徒さん、先生で うまく弾ける人に出会ったことが ありません。
ソロ曲なら チャイコフスキーのワルツ、ギロックのワルツ。
ヴァイオリン伴奏なら チャイコフスキーやクライスラー。

1)ワルツ&2拍メロディー 両立訓練
クライスラーの「愛の悲しみ」クライスラーのヴァイオリン演奏(You Tube)
クライスラーのピアノ伴奏(You Tube)

ワルツのリズム(6拍分)で ひざたたきながら メロディー口ずさむ

2)メロディー「途中」で ジャンプ!
ギロックの「スターライト・ワルツ」を 優秀なピアノの先生に弾いてもらって
いろいろ実験してみたところ努力を重ねても 手が上がりません!
ひたすら下向きに 弾くばかりです。
小節あたまでジャンプ「美しく青きドナウ」にもあります!
(YouTube 3分28秒〜この部分 指揮者によって表現が違ってました)

選び抜いた模範例を聴きながら(一緒に弾きながら)
音楽を感じて 手のひら 上に舞い上げてみる
審査員の感じていること2016(腕が棒 3拍子 トリル アーティキュレーション
音楽とテクニック 指先しっかりさせる もっとバッハを)
審査員の話していること2017(筋肉自慢 チーンベル 規定違反)
誰もが通ってきた道ですが2019(なで肩のカカシ
装飾音に点を付けますか? 増6和音 黒子に徹する 気の散らない服)
年寄りからの提案2020(イミテーション 価値が低い カメラ止めるな音変化
拍子ウラ くっつけすぎ 肯定形で話す)
審査員いろいろ思うこと2021(斜めに弾くと はずれる 右6左4バランス
バロック課題曲の予習)
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