ピアノ協奏曲「皇帝」難しい音形練習法
3度重音 左手ジグザグ音形 紛らわしい音階

皇帝オーケストラと合わせたら
第2楽章とらえ方・目標ブレンド練習
皇帝の3度重音

重音に近道なし。解決の鍵を四字熟語?で…

瞬間脱力・独立高速・中指近接
譜例 3・4指が歯切れよく動かないけれど

5指 伸ばしている音・置いているだけ
1234指 細かい音・弾いた瞬間リラックス
3指 鍵盤近くで用意
1234指同じ高さに揃えて
「近接」スタンバイ。

中指は上がりすぎる!
3指近接が重音テクニックの鍵!


手形準備・白黒段差
音形に合った手の形 見つける
この音形では 1指 手の中側⇔外側
 
白鍵黒鍵段差あり(音の出る深さをイメージ)
 
43指速く動かす&3指近接

手腕育成
重音練習は腕の負担大きい。疲労蓄積はダメ。回復 計算
重音指上下は超近接・超精密。練習は高品質・極少量・長期間
重音テクニックの難しさを考えれば
腕を棒のように固めて振り下ろす初歩教育には賛成しません。
「皇帝」左手ジグザグ音形

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」第1楽章の
左手ジグザグ音形、弾きにくいし、教えにくいです。
「なんとなく丸暗記」では「100%確実」に なりません。
この部分の分かれ道で 間違えて→止まって弾き直し
演奏会で見たこと あります。協奏曲で これをやっちゃダメ。
弾き直しをしないのが至上命令!練習始めから 対策重ねるには

1)指番号を決める
音形の構造を考えると
指番号は、どうやっても 一長一短。私の考えた指番号でも
腕押し付けない、胴体立てる、分かれ道対策が 不可欠。
半音上行をおぼえる、2小節目の下行練習するのが ポイント。

2)体の使い方
横移動 手を宙に浮かせて 指上下&横移動(腕圧しつけて金縛り×)
胴体立てる 左手で高音弾くには前かがみ厳禁!(腹回りを 空ける)

3)分かれ道対策
ラと♭ラ、低音ファと低音♭ラ、とりあえず4ヶ所。
2小節単位の低音進行は、音階の第6・第4・第5音。
(変ロ長調ならソ・♭ミ・ファ、変ホ長調ならド・♭ラ・♭シ)

その他 ・途中から弾く(2小節目から弾く・2小節目を覚える)
「骨格」を 実際の指番号で弾く
右+左 右+左
第3章の紛らわしい音階

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」第3楽章中間部
の混ざった音階が 6通り…覚えられません。
最低音と最高音を決めて、音を割り当てているのでしょう。
比べてみて、その違いを体にしみ込ませます。

1)拍子の音だけ弾く(実際の指番号で)+伴奏
弾き始める時 4小節分まとめて思い浮かべる


2) 2音めで切り替える
「折り返し」「急に走り出す」「急に停まる」2音めで 切り替える。
1音めで切り替えると、浮足立ってしまいやすい。
なかなか役立つ練習法。普通に弾く練習も 混ぜます。

バッハ インヴェンション1番モチーフ連続みたいですね

1)2)は 長い音階(皇帝最後)、複雑な音階(告別ソナタ第3楽章)
にも使えます。音形に合わせて応用ですが。

3)「気をつけないで弾く」練習も 混ぜる
弾き込む練習では、「目標あり」の練習が 多くなる。
でも、本番では、気をつけることを できるだけ 少なく!
「分かれ道の前に続きを思い浮かべる」
「跳躍前に目で確認」だけは 本番で必ず。
でも「本番は こだわらない」のが鉄則。
トップページ ピアノ協奏曲目次 ピアノ協奏曲演奏法
Copyright(c) 2021 Tetsuhiko Muto All Rights Reserved.