夢藤哲彦の日々の活動から 驚いたこと発見したことを書いていきます
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黒い楽器が白い楽器を優しく支えます 2010年5月30日(日) 5月25日セラミック楽器を使った演奏会、文字通り満席。 熱心に聴いて下さるお客様の 呼吸を感じながら演奏できるのは たとえようもなく幸せなことです。ありがとうございました。 ファインセラミック製管弦楽器は INAX様のご協力で 陶器のような素材から 削り出して作られました。 「牧神の午後への前奏曲」磯貝俊幸さん(フルート)の 暖かい音色を包み込むよう 伴奏しました。 写真は オペラアリアでの「ピアノ五重奏」型の楽器配置。 ピアノは 形のくびれている方向に音が出るんです。 クラリネットの つつみ あつきさんは 「この場所に座ると ピアノの音が直撃する」 と ぼやいていました…すみません。 |
先入観は間違っていた 2010年5月29日(土) 「ドビュッシーは印象派の作曲家」と決めつけられています。 牧神の午後への前奏曲を 伴奏すると 古代(ローマ)神話を舞台に エロチックな幻に ひたる 「世紀末」趣味の音楽に 感じます。 日の出や睡蓮の絵を 穴のあくほど眺めても ヒントはつかめないと思います。 (右が牧神) 写真は ニジンスキー振付のバレー版 「牧神の午後への前奏曲」(1912年撮影)。 百聞は一見にしかず!バレー鑑賞で よーく 解る…とも、いきませんでした。 動き不自然、曲の持ち味と ずれている別物。 むしろ、ドビュッシー歌曲を味わい、ピアノパートを 弾いてみたのが、ヒントになりました。 キャラクターの作り方、旋律の進み方、和音の響きに 驚きながら触れて、楽しかったです。 参考曲は「3つのビリティスの歌」「ひそやかに」「半獣神」 でも テストに出てきたら ドビュッシーは「印象派(印象主義)」と書いて下さい。 |
リハーサル会話術 2010年5月29日(土) 音楽家のリハーサルでは「この部分をこうして下さい」と 肯定のお願いで会話しています。 「速いんだ!」と怒鳴ったら「もう少し落ち着いて」と「もっと速く」の 両方に受け取られて 混乱してしまうから。 話し始め第一声で 演奏が決まってしまうので 結論だけ、おだやかに話すのがポイント。 「こんなんじゃ」「とにかく」「練習のたびに 口を酸っぱく 言ってるけれど」という 感情的な前置きは、付けません。 修正しすぎて 元に戻せなくなったり 不自然、不安定な演奏に仕上がってしまうからです。 音楽の世界でも、教師タイプ(心構えを説いて もっと練習して)と 学者タイプ(定義づけと分析を済ませないと 結論に進めない)は、 話の順番が 現場の音楽家とは決定的に違います。 相手や場所に合わせて、話し方を切り替えます。 ムジカセラミカの音楽家やスタッフは上手に話すので 会話術を学ばせてもらっています。 |
心の誠を伝える 2010年5月13日(木) 5月9日富山県立近代美術館(富山県美術館) 池田満寿夫版画展は黒山の人だかり。 立って聴いて下さる方も多く恐縮です。ありがとうございました。 富山のお客様の 「美術・音楽・人を愛する雰囲気」に のせられて ヴァイオリンの佐藤陽子さんも 本音トークを メリハリよく披露されていました。 「うまく」演奏できればOKでなくて 「心の誠」を伝えるのが大切 という オペラ歌手カルーソーの言葉を読んで 子供時代の佐藤さん「すぐに答えが見つからないけれど どういうことだろう?」と考え続けたそうです。 演奏者後ろ側にも座って頂き、360度お客様に囲まれました。 池田満寿夫作品「宗達讃歌(天)」は こんなに大きいけれど リトグラフ(版画)です。 この演奏姿は ツィゴイネルワイゼン最後の音だと思います。 |
本物は語りかけてくる 本物はうまかった 2010年5月7日(金) 5月4日池田満寿夫版画展開催中の富山県立近代美術館 (現在は富山県美術館)に出かけました。 ゆったりした会場なので シリーズ5-6点を作品から少し離れて 味わって新鮮な体験。お気に入りは「聖なる手」かなあ… 武満徹と関係深い瀧口修造展示室があったり ストラヴィンスキー、バルトークと同時代のカンディンスキー クレーの作品を見て いろんな想像しました。 「本物」は本当に語りかけてきます。 「富山特産白エビ」天丼 コロモをほとんど付けないので 見た目フライドポテトが バラバラとご飯に のっかってるみたい。 なるほど!かき揚げに まとめてしまうより食べやすい。 エビ丸ごと食べて 口の中大丈夫?一瞬不安。 でもなかなか美味! (空腹だったため 写真撮る前に たいらげてしまいました) |
パラミタ リンゴ とろろ 2010年5月7日(金) 5月2日パラミタ・ミュージアム(三重県四日市郊外)で 佐藤陽子さんのヴァイオリン伴奏。久しぶりに歌の伴奏も。 「お父様にお願い」「宵待草」「リンゴ追分」 池田満寿夫さんの般若心経・仏像作品に見守られ たくさんのお客様と いとおしむような ひと時を過ごしました。 5月30日まで開催の企画展・土門拳(どもん・けん)写真展では お客さんが懐かしんだり 驚いたりして鑑賞されていました。 すぐ近くに 自然薯(とろろ)料理のおいしいお店茶茶もあります。 |
春うらら ある晴れた日の 嵐山や 2010年4月22日(木) 嵐山での演奏会、寒さやわらぎ 春のそよ風感じました。 歌のひとつひとつが お客様に吸い込まれていくようで 充実した気持ちで伴奏できました。 演奏会最後に、会場の皆様と滝廉太郎「花」など大合唱。 「良い思い出を心に刻みました」との お声も頂きました。 今回、伴奏のテクニックで多くの収穫があります。 数年前「細かい音は、ツボの音に向かって進めて」 と言われました。 蝶々夫人のアリアだと ウーン ベル ディ ベドゥレーモ 小さいカタカナ、イタリア語しゃべる感覚で 伴奏も先に進ませます。 このやり方 いろいろな曲で応用。困った歌でも 助かりました。 途中で元の速さに戻す方法も工夫しました。 メトロノーム使って 決めたスピードで急発進 |
シンプルな音楽に ため息 2010年4月22日(木) イタリア語のリズムに触れてみたいと思ったので 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を初めて見ました。 モリコーネの映画音楽も有名。とっても期待して身構えていたら… 3時間の長い映画なのに 短い3-4曲使い回しているだけに近い。 静かな海だけ映る場面、喜びをかみしめる場面と、爆発崩落が 同じ曲。初めて見た時には戸惑いました。 音楽は素晴らしい!メロディ重視で安心して呼吸できる! 「ホーッ」と どよめいてしまう場面、「ハーッ」と ため息ついてしまう場面を 音楽が ぐぐっと盛り立てています。編集された動画YouTube |
お着替え 間に合わず お気に入り 2010年4月7日(水) YouTube記事を書いた時に紹介したベリーニ「夢遊病の女」 「舞台上でお着替え、舞台中央に全力疾走、ぐるぐる回ってから、 華麗・無茶なアクションで、フィナーレを歌う」映像が再び見られます。 YouTube 7分〜 NHKで放送していたのは同じ上演でも アップの映像少なかったです。 5月のムジカセラミカで共演する池田直美さんは実演を見ていて Natalie Dessay出ない日は 全然違って普通のやり方だそうです。 「風変りな演出が好き」「歌の真髄を求める正統派じゃないんですね」 と 知人に遠回しに言われました。 でも お客さんと歌手のオーラが「会話していて」お気に入り。 |
初共演 2010年4月4日(日) 初めての方を伴奏する初回リハーサルは ドキドキします。 サン=サーンスの「白鳥」のように 型の定まった?有名曲であっても 速めに弾きたい人、ゆったり弾きたい人、2種類あるようです。 慣れてない頃の夢藤は、初顔合わせのたび 「テンポが違う!」 と言われてオドオド驚いていました。 初回リハーサル前、2種類のテンポで練習しておくと役立ちます。 とはいえ 全部の曲で2種類弾けるようにするなんて無理。 「歌詞、弓使い、息つぎ、ハマるかな?どこか腑に落ちない」 と思った曲だけ、パターン変えて準備しようと思っています。 (予想は 大体 はずれますが) 高速道路でおなじみ 埼玉県嵐山(らんざん)に出かけました。 4月18日演奏会伴奏、初共演の1回目練習 案の定 あちこち「ずれて」しまいました。 呼吸ピッタリ合って 1+1=3になるようにしたいと思っています。 |
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