夢藤哲彦の日々の活動から 驚いたこと発見したことを書いて いきます
2022年7月〜 トップ ページ

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番
気に入った演奏録音
2022年6月25日(土)
ケンプ、ケンペン指揮 ベルリンフィル YouTube
ケンプは メロディーに重きを置いて 弾く人。
自分の好みとは ずれているが、
この演奏 音楽が 前にせり出してきて 魅力的。
ケンペン指揮のベルリンフィルは 実に いい音。
ライトナー指揮の録音より前、1953年録音。
 
アラウ、ガリエラ指揮
フィルハーモニアオーケストラ
YouTube
70歳代後半アラウのリサイタルを 昔聴きました。
熱情ソナタの終楽章、あまりにも遅すぎ。
でも 楽章締めくくりに入った途端
超絶技巧で超高速!
(ベートーヴェンの指示通りですが…)
「耳ざわり良く ウケル」なんてこと
しない主義なのでしょう…
さて ピアノ協奏曲第4番の とても古い録音。
50歳代アラウは マが良くて 表情豊かで
予想外に素晴らしい。
フィルハーモニア オケは 表情付けが 気持ち良い。
短調のメロディーは 4小節まとまりに きこえるし

第2楽章は 対話に きこえる。
なお インタビュー本「アラウとの対話」では
ピアノ協奏曲4番について4頁 語っています。

カーゾン、クナッパーツブッシュ指揮
ウィーンフィル
YouTube
カーゾンは 音の一粒一粒 磨きぬいて弾く人。
弱音志向。曲や共演者が「はまれば」名演奏。
ウィーンフィルは 凄かった…気づきにくいけど
楽想によって 速め遅めの集団名人芸。
弦楽器ビブラート少なめ。響きの純度が高い。

好みの演奏は 好きな食べ物みたいなもの。
偏っている文章かもしれません。ごめんなさい。
肩まわり リラックス&腕ぶらん
2022年6月17日(金)
背中の上半分が 固まってる!
多くの生徒さんが そうなっているのに
最近 気づきました。
背中の骨(肩甲骨)まわりの筋肉が
固まっているように見えます。
胴体支えなし、頭と腕 引っ張り続ける、
背中筋肉固まっている
わけですね。

私は 肩下げて 肩回りリラックス
筋肉ゆるんでいる様子が 自分で感じられます。
おすすめは
・胴体の支えを作る(尻の上に おでこ)
・肩回り リラックス
・腕 だらんと ぶら下がる

腕が楽に使えるので、
分散オクターブ弾きやすく、音色決まって、
音変化余裕あり、疲れにくいです。
うるわしのベートーヴェン3 2022年5月21日(土)
ゆっくり楽章を 音楽に仕上げる方法

やることは、タテ ヨコ 拍子 性格付けの 4つ!
ベートーヴェンのヴァイオリン曲
ロマンス ヘ長調で 説明すると

1)楽譜のタテ
・伴奏を 目立たない音色に
・メロディーの長い音を たっぷり

2)楽譜のヨコ
・メロディーの短い音を 小さく
・骨組みの音 上昇下降が エネルギー増減

3)拍子とテンポ
・テンポ決めて 拍子感じて 必要ならルバート
・拍の中身、つなぎ音形は 次に進める

 7音アウフタクト 3音アウフタクトと感じる

4)性格付け
・フレーズの第1音から キャラクター付け
 感情、人物、物語に たとえる

これらの方法は すべてのピアノ曲に応用できます。
うるわしのベートーヴェン2
超ゆっくり 2分の2拍子 2022年5月15日(日)

ベートーヴェンのロマンス ヘ長調 Youtube
オーケストラ伴奏のヴァイオリン曲

ピアノ伴奏する時、特に手こずるのは
「2拍子で・遅く」弾くこと。
アダージョだけど2拍子…
超ゆったり&テンポキープ
ですね。練習法は
1)譜読みでは 1小節8拍子 8分音符=104 がおすすめ
有名演奏家監修の楽譜も こうなっています。

2)練習でメトロノーム使う時 1小節4拍子 =52
3)仕上げや音楽を感じる時 1小節2拍子 =26
遅すぎて メトロノームでは出せない。
ひとまとまり2小節は 8秒より長い!

4)解決のカギは 伴奏左手!
・左手タイミング=和音骨組み=2拍子を感じる
・ヴァイオリンと伴奏低音を組み合わせる
・右手は 空白を埋める。ウラで拍子を取らない。
アメリカ音楽の拍子になったら ジャンルが違う。

4拍子に見えるけど 実は「2拍子の味わい」
ゆっくり楽章、ベートーヴェンに 時々あります。
月光第1楽章、皇帝第2楽章など。
月光第1楽章について ツェルニーのコメントは
×2拍子ですから(メトロノーム×4個分の)
 テンポを 中庸のアンダンテに取り…」
うるわしのベートーヴェン1
メヌエットのテンポで
 2022年4月30日(土)

ソナタ ト長調 作品49の2 第2楽章
Schnabel  Barenboim YouTube

「ソナチネに入っている」中級の学習曲。
この曲を 自分が弾くのなら…

ベートーヴェンは 同じメロディー使っているので
七重奏曲 第3楽章YouTube を 参考にします。

上品だけど進むテンポ、確固たるたたずまい
(先の見えない五里霧中には しません)


弦楽四重奏の音に感じます。ウィーン音楽の
4小節フレーズ…1,2小節は あふれるような潤い
3小節目は包むような優しさ


シュナーベルは赤い横線の音を豊かに弾いて
ほしかったそうです。
(反復音なので すばやく離しますが)


ヴァイオリン独奏の音に感じます。
長い音に輝き、骨格より高い音・飾る音に 歌心
(薬指小指は弱い指、しょぼくなりやすい)


付点音符の練習法…反復音 短い音は 指上下
長い音〇には 手の重さを かける
1拍めの 強さ=手の重さ
各小節それぞれ どれくらいにするか決めておく
(これをやらないと舞台の神様に嫌われ
天罰が下ります)
エディット・ピアフを讃えて
2022年4月22日(金)
 
プーランクのピアノソロ曲 即興曲第15番
ピアフも歌ったシャンソン「枯葉」と
和音進行同じ、メロディーは作り変えてます。
(4番目の音下げて…)

最近買った全音ピース583は 立派な楽譜。
解説を読んで ヒントが いろいろ。
プーランクのメトロノーム数字で
全部の音を弾くと 窮屈でせわしない。
全音ピース監修タッキーノ氏演奏YouTubeは
きざみ詰めて 歌柔軟…なるほど。

この曲の左手移動は 曲線&直線がよいと
思います。(同時に 和音もイメージ)
曲線&曲線は 手の位置の誤差多く、
鍵盤に斜めに入り、ミスタッチ増えます。
曲線&直線の移動は ショパンのノクターン、
ワルツにも使えます。
小犬のワルツで重要テクニックを説明すると
2022年4月3日(日)

1)くぐらない音階(手のひら横移動)
速い音階は 手のひらそのまま・瞬間 横移動
手ひねって 指くぐらせる とは違う…練習法は

2)手 押し付けない(手 重さかけない&指上下)
ふだんは手の重さを かけません
必要な瞬間だけ 手を押し付けます
手のひらを 押し付ける癖は 危険!
オクターブや和音で 無理やり手を拡げ
押しつけ続けた時に 手を痛めます

3)右手独立・4連符
2小節まとまりの歌わせ方!左手から独立

 準備練習は

4)右手独立・装飾トリル
左手1拍め・3拍めと合わせるけど
2拍目と無理に合わせない方が よいと思う


5)両手の「差」…音色の設定・強弱バランス
伴奏と一緒に弾く右手を抜粋、差をつける
(伴奏和音を 目立たない音色で 弱く鋭く)

その他
6)前奏 1-2小節目 少し遅めから スタート


7)切れ目入れる…「つなげない」程度
音色を変え ペダル濁らせない
腹前は弾きにくいが 黒鍵♭レは 真下に弾くこと

8)低音ジグザグ
右手メロディー補完する動き、きわめて美しい

それから…小犬のワルツ?子犬のワルツ?
小犬と子犬で 意味が違います。
まあ ショパンのあずかり知らぬことですが…
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