王道の練習 審査員2018
大きい音はいいことだ ちぢこまる

頭を上げて キレッキレダンス 

いつやる 両手バランス ワルツ2拍メロディー 
大きい音は いいことだ?
小学生のコンクールで「見栄えいいから」
大きな音で弾く生徒さん とっても多い

全身硬直させて「ギャッ」とか
突き刺して「ガシン」…すごく気になって
いるので 自分の考えを 書いてみます

1)ピアノは リラックスした構えが出発点!
背中伸ばして→頭立てる→
肩ひじ手首 ぶらんと垂れて→指先 形あり

(ボールペン 指先で持ってる状態)

体を速く動かし 多彩なタッチ(動作の差)を
使うには 「リラックス」が 鍵

2)歌わせる音は 指紋残るよう 指の腹あてる→
スピード 中ゆっくり→押さえる

スピード速く 突き刺すと 打撃の音色になる
子供さんに強い音を求めると 必ずぶっ叩く

そこをなんとかするのが 先生の役目

3)ポイントに 当てる
鍵盤の中のポイントに当たれば
音が 思い通りに飛んで 広がる
止まっているボールを 飛ばすのと同じ

子供は大人の半分サイズ
音の大きさは ほどほどでOK
鍵盤の底まで押さえてくれたら 十分

無理して大きな音のピアノ演奏…
審査員は高評価でなく 一歩引いてます
心配も してます
「腕の中身や手首を痛めないでほしいなぁ」
キレッキレのダンス
キレッキレのダンス…テレビで見かけますが
「激しく動いて切れ味鋭いだけ」だと
ピンとこない

面白くない この違和感、う〜ん・・・

「ダンスなら 昔の映画スター アステアを
見てれば 幸せ」と感じる私は オッサンか?
でも、切れ味+αの魅力 楽しそうな顔
意表を突く設定 踊りのストーリー性で
楽しい気持ちに なるんです
帽子掛けと踊るYouTube

ピアノでも間違えない切れ味鋭い
一番大事!

コンクールでも この2点で 評価が決まる
といっても 切れ味鋭い
演奏に必要なことの ごく一部分!
次のようなことも 大切だと 思いませんか?
・音に 色や キャラクターが ついている
・曲の世界に ひたらせてくれる
・お客さんに どう聴いてもらうか 磨いてある
ちぢこまる
 
ピアノの先生教えていて 共通する癖 発見!
弱い音を出そう とすると ちぢこまる
・背中を曲げて 頭を下げて
(小手先だけの弾き方)
・指先 ゆるんでいる(腰砕けの音)

歌わせる曲のメロディーで ちぢこまると
演奏が しょぼくなります

弱い音でメロディー/静かな曲で大事な音 は
1.背中伸ばす
2.頭上げる 3.ひじリラックス
4.フォルテの弾ける指先(筋肉を使う)
5.指のはらで ストンとか ヌッ
(ゆっくりスピードで下げる)

「背中伸ばして!」と言うだけで
劇的に変わります
でも 長年の癖を変えるのは 難しい
実るほど 頭が上がる ピアノかな

前かがみの姿勢 下向きの顔で
ピアノを弾いて 利点は なにもない

自分の経験から そう感じています
私の場合20代後半から
上半身を上げるように しています

「頭と背中を引っ張って(猫背の逆)
顔を上げて」
弾いた場合の長所は
1)お腹の前に 手を持ってきた時
 ひじが ぶつからず 弾きやすい
2)鍵盤の位置が 冷静にわかる
 手の移動が正確
3)全体像が より客観的に聴ける
4)垂直と少し前かがみの違いで
 体を使った音の幅が 広くなる
5)初見演奏 楽譜を見る伴奏が可能
 前かがみでは 無理


ところで 私が崇拝する名ピアニストで
顔が床を見ちゃってる人 ふたり います
大きな謎です…
いつやるの?両手のバランス
30年前 学生のピアノ試験を 生まれて初めて
採点した時 死にそうなほど 驚きました
メロディーと伴奏のバランス取ってない
難しい曲を弾き散らかすのには 共感できず
右手と左手で 強さバランスを取ることは
小学生時代 バロック初歩曲で学んでるはず…

最近聴いた 小中学生のバロック初歩曲
「両手のバランス」眼中にない人が 多かった
子供さんは 骨が きゃしゃで か弱い
できる範囲で良いので 音質強さ調節に
手を付けてほしい

動作を変えるが キーワード。

お恥ずかしい話 子供時代の私も
両手のバランス 動作の差なんて
考えてませんでした 長年の経験から
大きい音と小さい音、両方向に
新規開発する必要あり
それは 指練習の音や動作とは 別物



両手のバランスが存在しない ピアノの先生
教えた時…音質も 強さの変化も 完全皆無
「モーツァルトは 簡単 たいしたことない!
 私に ふさわしいのは ラフマニノフの難曲」
 と言い張るのですが
モーツァルトのソナタで 伴奏の細かい音
でっかくて 邪魔 発言が平行線のまま
漂流する残念なレッスンに なりました

考えてみました…実力=質×積み重ね
ワルツの 2拍メロディー

3拍子ワルツに 2拍ずつのメロディー
生徒さん、先生で うまく弾ける人に
出会ったことが ありません
ソロ曲 チャイコフスキーやギロックのワルツ
ヴァイオリン伴奏 クライスラーやチャイコに
いっぱい あるのに…
1)ワルツ3拍子と2拍メロディー 両立練習
参考音源
「愛の悲しみ」ヴァイオリン演奏YouTube
クライスラー ピアノ伴奏YouTube

ワルツのリズム(6拍分)で
ひざを たたきながら メロディーくちずさむ

2)メロディー「途中」で ジャンプ!
ギロック スターライトワルツを
ピアノの先生に弾いてもらって いろいろ実験
努力を重ねても 手が上がりません!
手を下向きに 下げるばかり
1小節1拍めで ジャンプ!手のひら舞う
「美しく青きドナウ」にもあります!
YouTube 3分28秒〜指揮者によって
表現が違ってました

選び抜いた模範例を聴きながら
(一緒に弾きながら)
音楽を感じて 手のひら 上に舞い上げてみる
審査員の感じていること 2016
腕が棒 3拍子舞曲 トリル
アーティキュレーション 音楽とテクニック
指先しっかりさせる もっとバッハ
審査員の話していること 2017
筋肉自慢 チーンベル 規定違反
先生鎖国ダメ
誰もが通ってきた道ですが 2019
なで肩のカカシ 装飾音に点付ける?
増6和音 黒子に徹する 気の散らない服
年寄りからの提案 2020
イミテーション価値低い 止めるな音変化
拍子ウラ くっつけすぎ 肯定形で話す
審査員…いろいろ思うこと 2021
斜めに弾くと はずれる 右6左4両手バランス
バロック課題曲の予習
たとえ話と練習方法 2022
スイカ割り 左仕切る メロディー後半焦点
ギロック ウィンナーワルツ 個性特長戦略
審査で感じた解決法 2023
胴体立てた姿勢 真下に下げる手の移動
両手のバランス 脱力はリラックス状態
失敗してもOK
大人の知恵 2024
字を音にして サラバンド練習法
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