フランク 交響的変奏曲 練習法
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1.移調・高さ比べる
調ある音楽 音程感 和声感 終止感大切!
「音さえ出てればOK」だと
「外国語カタカナ暗記でスピーチ」演奏。

おすすめ練習は
・主音との距離 感じ取る
メロディー、低音、曲全体の低音…第〇音?
嬰ヘ短調主音ファ#との音程、音出す前イメージ
第2音ソ#で 終われば…おさまり悪い(問いかけている)
・半音ずらして移調
白鍵・黒鍵 逆になる。
調の色や表情ある音 確かめられる
「交響的変奏曲」では 嬰へ長調とらえにくい
・ハ長調、ハ短調に移調
和声 音程感じて 作る
・前に さかのぼって 考える
調のわかりにくい時、はるか先に出てくる「目的の調」感じて
ショパン:バラード1番冒頭が よい実例

〈注意〉
・ピアノ演奏は「固定ド」で。譜読みと記憶は 固定ドそのまま
・移調は曲を深めてる時期に有効。電車内でもできる
・本番前2週間 混乱する。やらない方がよい
・高校生以上、特に大学生や大人に おすすめ
幼児 小学校低学年は 音感身につける時期。移調後回し

2.物語に たとえてみる
フランク 交響的変奏曲は オーケストラとピアノで演奏する変奏曲。
純粋な器楽曲であって 劇音楽ではない。
しかし、曲の組み立て、基本モチーフ変化を 物語に たとえると…
説得力が増すと 思う。たとえば…

序奏 1-9 試練のモチーフ
神様が威厳のある稲妻のような声で
「お前に試練を与えよう」
悩む人のモチーフ
悩みがあって 暗闇に立ち尽くす姿
10-99  神様の発言に対して、
悩める人が嘆いたり叫んだり、
身振りも交えて答える
第1部
変奏曲
100-229 試練のモチーフから変奏主題を導く
試練がいろいろな形をとって現れる
第2部
緩徐楽章
230-284 孤独の中で幻を見る
悩める人 嘆きながら懸命に祈る
第3部
終楽章
284-463 悩める魂が 輝いた魂に変わる
力強く
試練の変奏主題が「確信」に変わる
その上に乗って成長した姿を誇示
悩める魂が変容して 大団円

3.名演奏家の取り組み方・名言
間違えずに弾くので、精一杯でも
「この音楽体験を 人に伝えよう」とイメージ
やってみる価値あると思う。

弟子たちが音楽の中に入っていけない場合
頭の中に標題(物語)を入れることしか 道がないこともある。
少なくともその作品を「勉強」中にはね。
アラウとの対話167頁

必要なのは 個別と全体の両者が 生きた感情を通していること。
個々のフレーズを感じ取ることのできる人は、かなり多い。
長い旋律に対して出来る人は、わずかしか いない。
偉大な傑作が示す「真の全体」すべてに対して感じ取れる人は
ほとんど皆無。(1939年)
フルトヴェングラーの手記186-7頁

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