モンティ チャルダッシュ 伴奏のコツ
モンティー チャルダッシュは 盛り上がる曲!
そこそこの演奏で 拍手が もらえる。
こういう曲で ツボをはずしたら 悲惨。
「マ」の良い演奏めざして 謙虚に磨く

独奏を 一音ずつ追っかけて 弾くと…
みっともない伴奏。
伴奏者 気づかず、お客さん全員気付く。
4小節歌ってみて(弾く動作まねて)
メロディー進み方、キザミタイミング記憶


曲全体のノリ、呼吸もつかむ。
メトロノーム的 同じ速さ とは 全然違う!
速い部分、16小節まとまり後半8小節に
勢いある。
繰り返し2回目・後半 エキサイトする。

ハーモニクス後 テンポ戻る部分、
ヴァイオリンの仕草 見ながら 弾き始める。
ここで音量抑えても良い…キャラ強調。

初めての相手と合わせる前、
固めた伴奏より 2種類のスタイルで準備
1)落ち着いて始め だんだん速く
2)楽譜通り&少しアドリブ
3)同じ速度のまま&少しずつ加速
現在活躍中のタラフ・ドゥ・ハイドゥークス 映画ジプシー・キャラバンの絵はがきより 1910年の楽譜表紙 創元社「ジプシーの謎」より
ラヴェル ツィガーヌ 伴奏のコツ
1.和音の分析
何といっても 低音に注目!音楽の句読点
(文のまとまり)見つける!

ピアノ伴奏、奇妙な音がめちゃくちゃに
ページ全体に散りばめられているみたい…
でも、絵にかいたような ニ長調。
「低音が ファ#→ド→ミ→ラ→(レ)と
動いてニ長調へ落ち着く」はずが
ラ ド# ミ和音の半終止。
2番目の低音は、常識的だと だが
「半音ずらして」…ラヴェルの手法。

こういう分析、ラヴェルのピアノ独奏曲
「優雅で感傷的なワルツ」にも 応用できる。
低音が 文のまとまりとして わかると
ラヴェルが いかに 調のある音楽であるか
感じられるはず!


ツィガーヌのピアノ伴奏部分にも
長7度音程ぶつかりが あちこち出てくる。
「凝固したような効果」や「ひとひねりした
精巧な隠し味」が ラヴェルの良さ。

和音記号を書き込んでおしまい…
から踏み込んで、演奏効果を引き出す。
2.後半は 手練手管 駆使する「魔性の女」?
20番〜 特に25番あと
「一本調子に速く弾きました」
「ピアノ焦ってました」になりやすい。
フレーズ終わりの決めどころに向かって
いろんな性格付けで引っ張っていくなど。
じらしたり、たて揺れ拍子加速させたり
一段ずつ狂熱を高めていくと 喜ばれる。
3.ツィガーヌのピアノ伴奏 その他のコツ
・5-16番でModerato(または Un poco piu moderato)
「たたずまいを 聴かせておいて
その後 活気あるAllegroに変化させる人」と
「Allegroと似たテンポ、スピーディーに
始める人」の2種類ある。
初練習する前、2種類のパターンで準備。

・12番間奏と 最後1頁、気ばかり焦って
速く弾くのは危険。速さを決める。
・18番直前 フレーズを締めたり
次の「踏み台」になる音には、押し出しや
ヴォリュームが欲しい。

・11番テンポは 人により いろいろ。
12 15 16番のAllegroより速くない のは
確実だと思う。管弦楽版スコアを見れば
楽器の音色を混ぜて 精妙な響き作る部分
読めるのだが…
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