名伴奏者の書いた本から、役に立つ名言を選んで 解説しています。
ステージに出る時 女性歌手のドレスを踏んづけないように
    ( ジェラルド・ムーア 「 伴奏者の発言 」 61頁 音楽之友社 )

 文字で 読む限り、「それがどうした」と 当たり前な ことでも …
ステージでは 毎回 気を つけなきゃ。 というのも、普段の生活で、
「 前の人の すぐ後ろに くっついて 」 歩く クセが 付いているから。

裾の長い ドレスだと、1〜2歩 歩き始めても、裾は その場で 止まったまま!
ステージへ 歩き始める瞬間、必ず、相手のドレスと 自分の足元を 見て、
舞台に出たら、1メートルくらい 後ろを 歩くように してます。
 (2009.12.11)
あとを 追いかけては いけない
   「 あの車を 追いかけろ 」 と 探偵が タクシーの運転手に 叫ぶ。
  小説では その通りのことを 運転手が やるのであるが、
  これこそ 伴奏者が してはならないこと である。
  われわれが 練習するのは、後から 追いかけるのではなく、
  むしろ 先んじて、声楽家と 相並んで 進むため である。

    ( ジェラルド・ムーア 「 伴奏者の発言 」 41−42頁 )

タイミングの取り方 は、難しい。 自分も、つい うっかり 「後追い」してしまう。
全体像の イメージを 描く 勉強は、欠かせない。   (2009.12.13)
ジェラルド・ムーア (Gerald Moore 1899-1987) は、ピアノ伴奏者。
歌曲伴奏で 大活躍。 膨大な量の録音を 残し、本も 数冊 書いている。

ジェラルド・ムーア お耳ざわりですか「 伴奏者の発言 」 大島正泰 訳 音楽之友社
 (The Unashamed Accompanist 1944)
は、マニュアル書。
 伴奏で 気をつけることを、簡潔に まとめている。

「 お耳ざわりですか 」 萩原和子 本澤尚道 訳 音楽之友社
 (Am I Too Loud? 1962)
は、回想録。
 共演した人の 思い出や、自分の 成長の跡を つづっている。
 文章は 不器用だが、書かれている内容は 心を 打つ。

Gerald Mooreジェラルド・ムーア フェアウェル・コンサート
伴奏活動 さよなら コンサート。
ムーアの長所は、安定したタッチ。間違えたり、かすったり、
しないだろう。 ピアノの音を デリケートに 歌わせるのも、魅力。
ムーア 30〜40歳台の頃は、後ろから追っかけて、
歌と ピアノが 「 二重印刷 」 に なることも、まれにあったが、
このCDでは 歌と ピアノが 一体と なっている。
大笑いの 「 猫の二重唱 」 と、最後の独奏 「 楽に寄す 」 の 印象が 強烈。
(Amazon) 伴奏者の発言 お耳ざわりですか
名伴奏者のアドバイス 2.「簡単な曲」を 味わい深く 弾く

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