メロディーの抑揚
言葉や文章 心の中で
ハイドンのメロディー強弱
モーツァルトのレガート
シューベルトに歌詞つけたら
愛の夢第3曲歌詞抑揚
朧月夜の1拍め
おー!ちゃんこ鍋
私の最初の先生は「何を弾く時でも
心の中で 言葉や文章を考えなさい」
と いつも言っていました
たとえば「ドレミファソラシ」と弾きながら
「私は元気」というように 一つ一つの音を
文字にして語るのです
子供の頃は なぜそうすべきなのか
わかりませんでしたが 今は よくわかります

私は演奏する時 ホール最後列の聴衆を
意識しながら 音楽を通して すべての聴衆に
私の心の声を 聴いてほしいと願っています
アレクサンドル・タロー

ピアニストが語る 第五巻
時代を超えて受け継がれるもの Amazon
メロディーの語り方のよい演奏 YouTube

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モーツァルト ピアノソナタ K330 第1楽章
ピアノ曲で 日本語が当てはまる場合は少ない
けど モーツァルト と ひとつの言葉に
なるように 弾くのは 凄く大切


ショパン 即興曲 3番
和音が並んだら 楽譜のタテが先
1)メロディー浮き出して
2)楽譜のヨコをまとめる
手間を かけます


ショパン ピアノソナタ 第2番 第1楽章
この部分から後が 絶望的に教えにくい
1)メロディー出して
2)長い音短い音 強さ変えて
3)メロディー装飾 歌わせて
4)つなぎと伴奏の音色 作って

さらに
5)メロディーを 言葉のようにまとめる
抑揚ピッタリな日本語 思いついたのですが
曲の世界に全然合ってなくて…
ハイドンのメロディー強弱
ハイドン ピアノソナタ Hob.37 第3楽章
メロディー強弱が 正反対になってしまう曲
生徒さん全員 あべこべに弾いてきます。


望ましいのは


メロディーの強弱/抑揚のセンスを良くする…
私なら 1950年代のウィーンの弦楽四重奏団を
聴きます。たとえば
ハイドン 弦楽四重奏曲「五度」作品76の2
第1楽章
コンツェルトハウス弦楽四重奏団 YouTube

やることは
・時間をかけて お手本/サンプルを探す
・ふだん何度も聴いて 体に しみ込ませる
・サンプルを 一緒に弾いてみる
・ピアノを弾く動作に 翻訳する

メロディーの抑揚、ウィーン音楽の強弱は
演奏の重要ポイントと思うのですが…
モーツァルトのレガート
1) Mozart を 当てはめて
アクセントのない終止では
正しく発音されるように弾く
A B

不協和音は 解決音よりも強く弾く

2) ピアノ曲メロディーに 歌詞を つけてみる

ピアノソナタ K332 第1楽章
一息で歌うけれど カンマで空気の流れが
わずか停滞




(親しげなメロディ―を奏でましょう
 楽しくモーツァルトを歌いましょう)
ピアノソナタ K331 第1楽章
3拍め 6拍めは 強拍よりも かなり軽く
(同音反復でも 強弱の発音)

3) 歌詞のついていた曲
各音 隣り合った音から 軽く切って


キラキラ星変奏曲 K265 主題

スコダの楽譜解説と 研究書から 引用しました
やさしいモーツアルト
シューマン こどものためのアルバム
モーツァルト 演奏法と解釈
シューベルトに 歌詞付けたら
シューベルト ピアノソナタに歌詞を付けた歌
以前 聴いたことがあったので 探しました
昔のドイツ人歌手タウバーの歌 YouTube

原曲は ピアノソナタ イ長調 D664 第1楽章
この演奏は 途中 歌が変わり…

「このメロディー知ってるけど 何の歌?」
タウバー YouTube
じーっと考えていて ようやく気づきました
シューベルト 楽興の時 第6曲

ピアノ曲が 分からなかったのは恥ずかしい!
シューベルトに「私の曲を忘れるとは」と
怒られそうですね 暴れん坊将軍の
「余の顔を見忘れたか!」みたいに

楽興の時 第6曲は 歌詞が付いていると
抑揚を 感じ取りやすいです
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シューベルトのピアノソナタやピアノ舞曲に
歌詞が付いてるのは オペレッタだから…
ベルテ 3人姉妹の家 Amazon は
メロディー全部 シューベルトの曲


新発見なのは ピアノソナタ 未知の魅力
俗っぽいメロディーが 楽しい歌に変身 YouTube

ピアノソナタ ニ長調 D850 第4楽章

ソナタに 似合わない親しみやすい歌YouTube

ピアノソナタ ト長調 D894 第3楽章 中間部

その他 ピアノソナタ イ長調 D664 第3楽章
などに 歌が付いています YouTube
シューベルトの歌心や 舞曲の空気感を
新鮮な気持ちで 味わいました
リスト 愛の夢 第3曲
リスト「愛の夢」歌曲 YouTube を
ピアノソロに作り替えた曲、
歌詞の抑揚を生かして弾いた方がよいです



おお 愛して下さい、愛せるだけ 愛して下さい

歌詞ありメロディーの抑揚で 注目ポイントは
1) 小節線を またぐ(強拍を またぐ)
 アウフタクトで扱う

2) 強弱リズム弱強弱強、強弱強弱など)
 歌う時は、話す時より なめらかで 音楽的

3) フレーズ最後にキーワード
(意味重要な言葉を配置&発音そろえる)
 行の最後 …st …ストで そろえている
 フレーズ最後、日本語感覚と 違いますね
朧月夜の1拍目
小学校で歌った「朧月夜おぼろづきよ」
1拍目は どこでしょう?


音符の並びだと 長い音に アクセント
でも 歌詞の日本語アクセントは3拍め

    菜の花  畠に  入り日  薄れ
明治おわり 大正はじめ、
ヨーロッパ先進文化を 取り入れた時代
外国語の語調からくるアウフタクトを使って
楽譜上は ドイツ語風メロディーで作曲
音の並びと歌詞で 1拍めが ずれた歌に
なってしまった
(永冨正之先生が ソルフェージュ授業で
 話していた仮説)
朧月夜 鮫島有美子さん YouTube
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現在「朧月夜」は なんとなく楽譜の拍子で
なんとなく日本語の抑揚で 歌われています
和洋折衷?ですね
母国語の歌で 違和感なければ 大丈夫
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