ピアノ音楽作曲家を描いた映画
架空の物語であっても 面白い
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シャネル&ストラヴィンスキー COCO & IGORシャネル&ストラヴィンスキー 曲は楽しませてもらったけれど
ベートーヴェンは絵になる男
映画 敬愛なるベートーヴェン Copying Beethoven敬愛なるベートーヴェン
Copying Beethoven
2006 イギリス
あらすじを ひとことで
20歳台の女性が ベートーヴェンの楽譜書きを手伝い
第9交響曲の初演を助けたら…という架空の話
主な登場曲
第9交響曲「合唱」、後期弦楽四重奏曲(大フーガ 14番 15番)
お気に入り出演者
ベートーヴェン(エド・ハリス)、女性写譜師(ダイアン・クルーガー)
指揮したりピアノを弾く動作が 曲想に合っていて気持ち良い。
コメント
ベートーヴェン体感映画。
後期ベートーヴェンの仕事部屋に入って
会話したり 言い争ったり 考えを聞いたりできる。
登場曲に親しんでいれば とても楽しめる。
最後にクライマックスが来ない。(映画終盤 dim.)
ミネラルウォーターみたいな演奏を 耳にする昨今
ベートーヴェンらしいエネルギーの奔流を 味わいたいと思うことが多い。
この映画は彼を単純に描いているけれど、ヒントを求める人には役立つだろう。
映画 愛の調べ Song of Loveシューマン クララ ブラームス リスト登場
愛の調べ Song of Love
1947 アメリカ 白黒映画
あらすじをひとことで
結婚前後と晩年のシューマン。
苦労するクララをブラームスが支える
お気に入り出演者
ブラームス(ロバート・ウォーカー)誠実オーラで輝く。
クララ(キャサリン・ヘプバーン)容姿似てないが、強気女優の風格
主な登場曲
シューマン:トロイメライ(3回) 献呈(4回)
謝肉祭 呪われた場所 ピアノ協奏曲3楽章
リスト:ピアノ協奏曲第1番 メフィスト・ワルツ シューマン献呈の ピアノ編曲
ブラームス:ラプソディー作品79の2 子守唄 ハンガリー舞曲4番 ワルツ15番
映画中のリストとブラームスの作品は、物語の年には作られていなかった。
無名のブラームスがシューマン家で弾くのが ブラームス作品79の2!
コメント
シューマンの生涯を丁寧に追っているが…
ひとつひとつの 場面は 大胆な 作り話。
感じ良く まとめているので、後味が良い。
場面と演奏の味が 一致。うれしくなる。
CDのよそよそしい演奏が流れるだけの最近の映画とは違う。
クララ映画を比較…その他のシューマン映画は 好みに合わず
哀愁のトロイメライ 1983 ドイツ
・父娘密着のヴィークとクララに シューマン割り込む。確執強調。
・音楽の使い方は マニアック。うなってしまう。
・クララ(ナスターシャ・キンスキー)は 肖像画以上に美しいが、露骨で扇情的映画。
クララ・シューマン 愛の協奏曲 GELIEBTE CLARA 2008 ドイツ
・病気で崩れていく シューマン、大活躍のクララ、横恋慕するブラームス。
歴史に忠実心がけても ときめかなかった。
ショパン 白黒VSカラ― リメーク対決
映画 別れの曲 Abschiedwalzer
別れの曲 Abschiedwalzer 1934 ドイツ語版 白黒映画
あらすじをひとことで

ポーランドに住むショパンが
恩師エルスナ―に連れられてパリに出る。
コンスタンツィア との恋は かなうのか?
(パリ時代前半までの物語)
主な登場曲(半音高く聴こえる…)
別れの曲 4回登場。ピアノ演奏場面で
木枯らし 英雄ポロネーズ 革命
背景音楽 オーケストラで
ワルツイ短調34の2 マズルカ ハ長調 33の3
情報 ドイツ語版とフランス語版が、同じセットで出演者入れ替えて 一緒に作られた。
フランス語版 LA CHANSON DE L'ADIEU が日本で上映されたので
映画題名「別れの曲」に。エテュード10の3が「別れの曲」と呼ばれるきっかけに。
映画 楽聖ショパン A Song to Remember楽聖ショパン A Song to Remember 1944 アメリカ
あらすじをひとことで
ショパンは 恩師エルスナ―に連れられてパリへ。
サンドと出会って ショパンはポーランドを見捨ててしまうのか?
(ショパン亡くなるまでの物語)
主な登場曲
子犬のワルツ、マズルカ 7の1、幻想即興曲、エオリアンハープ、
英雄ポロネーズ、スケルツオ2番、夜想曲9の2、子守歌、ワルツ64の2、
夜想曲48の1…ピアノ演奏場面多い!
(映画「錨を上げて」で大活躍のJose Iturbiの録音)
情報 白黒「別れの曲」をリメークしたカラ―映画。細部は変えてある。
双葉十三郎 ミュージカル洋画 ぼくの500本 文春新書593双葉十三郎「ミュージカル洋画ぼくの500本」 (文春新書)では
白黒「別れの曲」を誉めて カラ―「楽聖ショパン」に文句。
「別れの曲」を 初めて見たら マが良くなくて なじめなかった。
しかしサンドが魅力的。リストが出てくると ドラマに入り込める。
「楽聖ショパン」は ピアノ演奏多く 見ていて 飽きない。
ただし 薄味なドラマ。「あり得ない話」が浮き上がり 目立つ。

昔の伝記映画は 名曲並べて史実を曲げた 恋愛物語。
なまじっか予備知識ある現代人には 違和感。驚きの代物かも。
でも…興味深くて 面白いんです。(2010.7.19.)
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