モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 KV467 演奏法
(You Tube で 夢藤の演奏 ご覧頂けます)

1) メロディーの 丸暗記では 無理な 曲
 ピアノ曲を メロディーとして 覚えて、左手は 何となく 弾く …
この方法で、モーツァルト ピアノ協奏曲21番 K467 は、無理!
弾いてみてわかったのだが、この曲には 次のような 落とし穴が ある。

1.メロディーが 長く続く のでは ない。 素材を 並べた作りに なっている。
同じ音形を使い回しているので、まぎらわしい。 (第1楽章 185と370、173と359 )
問題のあるページをコピーして譜面台に並べ、比べてみながら練習してみる。
(特に 第1楽章 183−194 と 369−376 )

2.パッセージ途中で突然1オクターブ上がる(下がる)
特に第1楽章 366では、前半の 179と パターン変わる! それから 368、154と 339。

3.同じ音形で 途中から 違う
ほとんどのピアノ協奏曲に あるのだが、先を考えずに弾いていると 間違えやすい。
(グリーグ 第1楽章 36 と 134、ラフマニノフ2番 第3楽章の 練習番号 28 と 29)
お客さんとして 聴いた経験から言うと、止まったり 弾き直したりした 協奏曲は、
「穴をあけた」 印象が、強烈。
だからこそ、入念な準備をして、体で覚える!
<対策>
・特長を見つけて、あだ名をつける (2回目右手和音○○に上がるので…とか)
K467第3楽章 主題が出現するたびに 違う。 モーツァルトのねらいを 感じ取る

分かれ道より 手前で、次の イメージ を 思い浮かべる習慣                   

2) モーツァルトのオペラに親しむ
オペラに親しむと、単なる音符が 旋律美に、キャラクターの色が 付く。
ピアノ協奏曲 第21番 K467 の ヒントになる オペラ・アリアを 探してみた。
一番最初の曲…映画 「アマデウス」で 「音階ばかり続く」と サリエリを 驚かせた曲。
「アマデウス」を見ると、モーツァルトのオペラが、大雑把に わかる。

第1楽章 ハ長調のキャラクター
・「後宮からの逃走」 11番 Martern aller Arten,
・「コシ・ファン・トゥッテ」 3番 Una bella serenata fare io voglio alla mia Dea

第2楽章 2拍子アンダンテの テンポ感
・「ドン・ジョヴァンニ」 10番の2 Della sua pace la mia dipende;
              21番 Il mio tesoro intanto,

第3楽章 動く キャラクター
・「後宮からの逃走」 12番 Welche Wonne,Welche Lust,
3) 「いもづる式レガート(小節線の上をずるずるつなげるやり方)」は、
聴きづらい・合わせづらい

細かい音が続いても、小節や和音の変わり目では、折り目正しく、指の動きで
第1楽章132−143、317−332、第3楽章104−108、144−145
4) 合奏の戯れ
・ 第2楽章 右手…ピアノ右手パート(少し自由に歌うように)、
        左手…オーケストラのピチカート(テンポをキープして) 弾いてみる。
・自分の独奏パートを録音。
   チェロ・コントラバスは合わせやすいか? ヴァイオリンは乗りやすいか?
   「話し相手(例えば管楽器)」と、会話が はずんでいるか チェック。
・第2楽章 61小節終わり 弱めて、62小節のピアノが聴こえるよう、オケに お願い
 (2009.7.24.)
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